研究課題/領域番号 |
21K17446
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 畿央大学 |
研究代表者 |
田中 陽子 畿央大学, 健康科学部, 准教授 (60448727)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 愛着 / 重症心身障がい児 / 医療的ケア児 / 在宅ケア児 / 愛着形成支援 / 母子保健 / 尺度開発 / 重症心身障害児 / 愛着形成 / 小児在宅ケア / アセスメントツール / 在宅小児ケア |
研究開始時の研究の概要 |
重症心身障害児をケアする養育者の愛着形成に焦点をあて、愛着形成に影響する要因(地域支援・周囲のサポート、療育・リハビリ状況、地域交流等)を含めたアセスメントツールの作成であることが挙げられる。本応募研究では、尺度開発を行い、在宅重症心身障害児をケアする養育者の愛着形成におけるアセスメントの関連要因を分析する。愛着形成アセスメントガイドラインを作成することにより在宅における重症心身障害児の看護実践につながることを期待して取り組む研究である。
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研究実績の概要 |
アセスメントツール開発のため,全国自記式アンケート調査を特別支援学校30か所に通学している保護者1517名に実施した。回答数827名(回答率54.5%)から、愛着形成支援ニーズアセスメントツール項目未回答者および属性の一部未回答者を分析から除外し、有効回答数779名(有効回答率51.6%)であった. 養育者の属性は、母親92.4%、平均年齢45.0歳(±6.3)、就職していない41.8%でした。家族構成は4人家族41.3%、きょうだいの人数は2人が39.9%でした。主たる介護者は母親が95.3%で、平均睡眠時間は5.9(±1.2)時間であった。 子どもの属性は、男児が63.7%、平均年齢12.0(±3.5)歳、第1子49.8%であった。子どもの状況(複数回答)は、重症心身障害児241名、医療的ケア児144名、発達障がい児281名、知的障がい児503名、肢体不自由児300名であった。子どものコミュニケーション方法は表情・目の動ぎ52.5%であり、運動機能は歩行可能371名でした。日中の活動場所は放課後ディサービス77.4%と回答した割合が多かった。 愛着形成支援ニーズアセスメントツール項目については、2因子7項目が探索的因子分析によって精選された.確認的因子分析の結果、CFI=0.991,RMSEA=0.054,カイ2乗=42.5、自由度=13,p<0.001であった.第1因子のCronbachα=0.86、第2因子のCronbachα=0.91であった.これらの結果より障がい児愛着形成支援ニーズのアセスメントツールに関する信頼性および妥当性が検証された.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
アセスメントツールの開発として全国自記式アンケート調査を特別支援学校30か所に通学している保護者1517名に実施でき、回答数827名(回答率54.5%)から、愛着形成支援ニーズアセスメントツール項目未回答者および属性の一部未回答者を分析から除外し、有効回答数779名(有効回答率51.6%)を得ることができたため.
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今後の研究の推進方策 |
研究成果について論文を作成し、国内外の学会で研究成果報告を実施する。また、研究成果をもとに奈良県児童福祉施設連盟の研修会で「障がい児の愛着形成」に関する研修を実施する.
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