研究課題/領域番号 |
21K17449
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
横田 純一 弘前大学, 保健学研究科, 助教 (70816157)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | サルコペニア / 嚥下障害 / リハビリテーション / 心不全 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、心不全におけるサルコペニア嚥下障害(栄養不足による飲み込みの障害)の改善に関わる因子を検討し、リハビリによる身体機能改善と嚥下機能改善に関連性があるのか、を明らかにすることです。身体機能改善を目的としたリハビリは嚥下障害改善にも有効である可能性があります。しかし、リハビリによる身体機能改善と嚥下障害改善の関与についての報告はありません。現在は心不全患者への嚥下リハビリは保険診療上認められていませんが、リハビリによる身体機能改善が嚥下障害改善にも関与することが明らかになれば、運動が新たな嚥下障害改善のための方策となり、嚥下障害患者さんの生活の質向上につながることが期待されます。
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研究実績の概要 |
本研究は、(1)心不全患者におけるサルコペニア嚥下障害の改善に関わる因子、(2)心臓リハビリテーションによる身体機能改善効果と嚥下機能改善効果の関連性を明らかにすることを目的として行われている。心不全患者における嚥下障害の有病率は少なくなく、高齢化が進む今後、さらなる問題となることが推察される。現在までサルコペニア嚥下障害の改善については不明な部分が多く、具体的な治療法策については十分には明らかになっていない。そのため、これらの点について明らかにすることは、嚥下障害の改善のみならず、心臓リハビリテーションの新たな適応の拡大に寄与する可能性がある。 令和3年度に本研究の遂行に必要な患者情報を登録するデータベースを作成し、倫理委員会申請を行い研究を開始した。 令和4年度も症例登録を継続中だが、今年度より嚥下機能との関連が示唆されている呼吸筋力(吸気筋力および呼気筋力)の測定を追加で開始した。しかし、体組成測定が禁忌となる植え込み型ペースメーカー患者やテンポラリーペースメーカー装着患者が一定数存在しており、そのような患者を除外したため、サルコペニアの判定が不能な症例が多く、まだ解析に必要なサルコペニア嚥下障害症例数を十分に確保するにはいたっていない。 そのため、当初予定していたサルコペニア嚥下障害に限局した研究対象を嚥下障害患者全体にまで広げ、中間解析を行った。現在、その内容についてはデータをまとめており、今年度、学会発表および論文投稿を予定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
体組成計による筋量測定が禁忌となる症例(集中治療中、ペースメーカ装着など)が多いため、それらの患者を除外すると、サルコペニアの判定に必須である骨格筋量のデータが欠損してしまい、サルコペニア判定が不能な症例が多くなってしまった。 以上の理由から、まだ解析に必要なサルコペニア嚥下障害症例数を十分に確保するにはいたっていない。
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今後の研究の推進方策 |
引き続きサルコペニア嚥下障害症例の研究登録を継続する.症例数が集まればベースライン調査を行う。 また、サルコぺニアを判定ができずとも、嚥下障害である患者を対象者にし、嚥下障害改善の因子について検討を行う。
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