研究課題/領域番号 |
21K17454
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
佐伯 将臣 名古屋大学, 医学部附属病院, 特任助教 (40822292)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 歩行解析 / 足底圧 / インソール / モーションキャプチャ / 腰痛 / 荷重測定 / IoT |
研究開始時の研究の概要 |
申請者らは、次世代ゴム「e-Rubber」を使用した復元性と装着性に優れたインソール型IoT静圧センサーを開発し、活動時における足底部の動的荷重をごく自然な状態で測定することを可能とした。本研究では、インソール型IoT静圧センサーを用いて日常生活における足底部動的荷重データを分析し、非特異的腰痛と関連性のある足底部動的荷重の属性を明らかにする。また、力学的再現性の高い生体モデルを構築し、足底部動的荷重データを逆解析することで、腰痛の発症に関連した運動学的徴候についても明らかにする。その成果により、非特異的腰痛の新たな予防・治療法の確立へと発展させたい。
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研究実績の概要 |
名古屋大学が医療、健康維持等に係る包括連携協定を締結している愛知県新城市作手地区において、これまでに、新城市作手地区で、つくでシャレットワークショップを通して、歩行に関するデータ測定を行なった。同ワークショップには新城市作手地区の住民、および他の新城市と周辺地域の住民が参加した。参加者を対象に、eRubberを搭載したインソールを装填したシューズを装着し歩行時の計測を行った。歩行時の動的な足底圧のデータを計測した。また、同時に歩行解析を行うアプリケーションによる歩容の計測を行った。同アプリケーションは、タブレット端末にインストールを行い、タブレットに搭載のカメラで対象 者の歩行をキャプチャすることで歩行に関する情報を得るものである。得られた情報は通信先で解析され、タブレット端末に結果が返ってくるシステムとなっている。 本実績は、実施計画の『クラスター分析を用いた足底部動的荷重の分類』の実現に向けたものである。 また、同参加対象者において、eRubber搭載したインソールを装填したシューズを用いた計測を、3Dマーカーレスモーションキャプチャを設置した環境において実施した。住民を対象とし、同じ歩行において、eRubber搭載したインソールと3Dマーカーレスモーションキャプチャのデータ計測を行った。 本実績は、実施計画の『 インソール型静圧センサとモーションキャプチャのデータ同期取得システムの確立』『 力学的再現性の高い筋骨格モデルの構築』に関する進捗である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究では、コホート調査による腰痛の発症に関連する足底部動的荷重の特定を予定しており、データの取得を新城市の協力のもと行うことが重要である。引き続き、本研究は新城市の協力のもとであり、測定機会の実現をすすめている。 また、インソール型静圧センサとモーションキャプチャのデータ同期取得システムの確立を目的としており、eRubber搭載したインソールを装填したシューズを履いた歩行を3Dマーカーレスモーションキャプチャの設置環境下で実施も達成しているため。
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今後の研究の推進方策 |
歩行における足底部動的荷重のデータの取得をすすめ、足底圧データの特徴量の抽出を行う。また、歩行時の動作解析を行い。歩行時の姿勢、動作データと足底部動的荷重データについて解析を行い、関連性の分析を行う。
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