研究課題/領域番号 |
21K17458
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 茨城県立医療大学 |
研究代表者 |
宮田 一弘 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 助教 (70811545)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 脳卒中 / バランス / MCID / 能力ステージ / Rasch / 評価尺度 / 潜在ランク理論 |
研究開始時の研究の概要 |
バランスの評価尺度は多数存在しているが、各疾患において標準化されているとは言い難い。その理由として、解釈可能性が十分に明らかになっていないことが考えられる。特に、臨床的に意義があるとされる変化得点や尺度得点を予め区切られたグループに分類するバランス能力ステージは不明である。そこで、本研究では成人に対して使用が推奨されているMini-Balance Evaluation Systems Test (Mini-BESTest) とBerg Balance Scale (BBS) という二つのバランス評価尺度の解釈可能性を明らかにし、脳卒中者に対するバランス評価尺度として標準化することである。
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研究実績の概要 |
【研究の目的】 脳卒中後に安全な移動手段の獲得は重要であり、移動は生活の質に直接影響を及ぼす。移動の獲得にはバランス能力が強く関与しており、リハビリテーションの現場ではその評価に短時間で可能な評価尺度が用いられることが多い。リハビリテーションにおいて評価尺度は、対象者の状態の把握、介入効果の検証、意思決定のために用いられる重要なツールであり、妥当性、信頼性、反応性、解釈可能性などの尺度特性が明らかとなっているものを使用することが望ましいとされている。解釈可能性は尺度得点に意味を割り当てることであるが、既存のバランス評価尺度において解釈可能性はカットオフ値が一部示されている程度で、十分な検討が行われていない。本研究の目的は、脳卒中者におけるMini-Balance Evaluation Systems Test (Mini-BESTest) とBerg Balance Scale (BBS) の臨床的に意義のある最小変化量 (MCID) およびバランス能力ステージを明らかにし、バランス評価尺度として標準化することである。 【今年度の計画】 ①データ収集を継続し今年度中の完了を目指す。②MCIDおよびバランス能力ステージを明らかにするための解析を実施する。③開発されたMCIDについて別施設での外的検証を実施する。 【研究の進捗と成果】 ①亜急性期脳卒中者におけるMini-BESTestのMCIDを複数の手法から推定した。②Rasch分析から得られたKeyformを用いて事例報告を行った。③同時に進めていた他の疾患においてもMCIDの推定を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
今年度中には、データ収集が完了見込みである。また、当初の予定になかったMCIDの外的検証まで研究を進められる可能性がある。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、目標数までデータ収集を継続していく。推定されたMCIDが別の状況でも利用できる物なのか検証していく。
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