研究課題/領域番号 |
21K17478
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
原 貴敏 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (40619889)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | ボツリヌス療法 / 下肢痙縮 / エラストグラフィ / 三次元動作解析 / 表面筋電図 / 脳卒中 |
研究開始時の研究の概要 |
ボツリヌストキシンA療法(BoNT-A)にリハビリテーションを併用することで、痙縮のみならず、機能改善を見込める可能性が報告されている。しかしながら、施注前の「適切な標的筋の選択とその評価」「上下肢の評価と予後予測」「施注前の機能状態から選択される適切な併用リハビリテーション」からBoNT-A前後にどのようなリハビリテーションが適切で最も効果的なのか、またどのような筋肉の状態がBoNT-Aに適しているのかについての研究は存在しない。本研究は脳卒中後下肢麻痺患者を対象として、BoNT-Aの効果を最大限に引き出し、歩行障害の改善を目的とした、新たな治療・リハビリテーション戦略を構築することである
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研究実績の概要 |
痙縮の適正な評価を目的として、関節周囲の軟部組織や靱帯の廃用的要素や拘縮の要素を除した痙縮の評価が重要であると考え、超音波検査装置を用いて下腿三頭筋のエラストグラフィーを評価した。ボツリヌス療法前後でエラストグラフィーにおけるshear wave velocity (SWV)の有意な変化が認められた。加えて、痙縮の評価指標である the modified Tardieu ScaleのR2の要素が介入前後で変化がなかった群でもSWVの変化が有意であった。つまり、SWVは関節周囲の軟部組織や靱帯の廃用的要素や拘縮の要素を除したかたちで筋の粘弾性を適切に評価できる可能性が示唆された。今後が、上肢についても検討を試みる予定である。また、三次元動作解析装置と表面筋電図を用いて介入前後の歩行分析を開始した。今後データ集積に伴い、ボツリヌス療法とリハビリテーションのよる歩行への介入効果を検討するとともに、介入前の動作解析に基づいた治療ストラテジーの確立を検討したい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
被験者の選定とデータの蓄積が進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
データの蓄積を引き続き行う。国内外の学会へ発信し、論文としてまとめていく。
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