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経頭蓋交流電気刺激が脊髄損傷後の神経障害性疼痛と安静時脳波活動におよぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 21K17482
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分59010:リハビリテーション科学関連
研究機関畿央大学

研究代表者

佐藤 剛介  畿央大学, 健康科学部, 客員准教授 (70807007)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
キーワード経頭蓋交流電気刺激 / 神経障害性疼痛 / 脊髄損傷 / 疼痛閾値 / 脳波
研究開始時の研究の概要

近年,非侵襲的脳刺激法の一つである頭皮上の電極から交流電流により脳波のリズムを修飾する経頭蓋交流電気刺激(Transcranial alternating current stimulation: tACS)が注目されており,疼痛分野での応用が取り組み始められている.本研究では,神経障害性疼痛を有する脊髄損傷者に対して,tACSにより脳刺激を行うことで鎮痛効果を発揮するかを心理学的・行動学的におよび神経生理学的に検証し,脊髄損傷後の疼痛に対する新たな介入法と疼痛リハビリテーションモデルを提案する.

研究実績の概要

本研究では,経頭蓋交流電気刺激(Transcranial alternating current stimulation: tACS)により,脳波における特定の周波数帯域の振幅を増大させ,リズムの変調をすることで脊髄損傷後の神経障害性疼痛の軽減を図れるかを心理学的・行動学的データを用いて検討することを目的としている.
これまで健常者を対象としてtACSを使用した脳刺激が,サーマルグリルイリュージョン(Thermal grill illusion:TGI)により模擬的に誘発された疼痛に及ぼす鎮痛効果と安静時脳波活動への影響を検証してきたが、適切なtACSによる脳刺激プロトコールを確立することができていなかった.今年度は、tACSによる脳刺激プロトコールの確立に向けて、実験を行った.具体的には、健常者を対象に健常成人を対象に安静時脳波測定から算出した基準となるPeak alpha frequencyをもとに、1Hzと2Hz高周波域での刺激、シャム刺激を組み合わせた条件を設定して行った.刺激前後で安静脳波と疼痛閾値を測定し、各条件における変化を検討した.結果としては、2Hzよりも1Hzの方が疼痛閾値の上昇がみられたが、刺激後の安静時脳波は一貫した高周波域への偏位を確認できなかった.疼痛閾値への上昇が得られる可能性があるtACSによる脳刺激プロトコールについて、一定の見解が得られた.
また、機器の安全性については、tACS使用時に電極貼付部の皮膚トラブル等の有害事象は認められず、安全性を確認することができた.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本研究の今年度の予定は,健常者を対象にtACSによる適切な脳刺激プロトコールを確立することを目的としていた.しかし、測定時の機器のトラブルや実験参加者のスケジュール調整が計画通り進めることができず、データ収集に時間を要している.

今後の研究の推進方策

今年度の研究の推進方策としては、健常者を対象としてtACSによる脳刺激プロトコールを確立するためにデータ収集を行う.その後、TGIを用いた検証ならびに脊髄損傷者に対してもデータ収集を行っていく予定である.

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 安静時脳波の修飾が疼痛閾値へ及ぼす影響-健常者を対象とした予備的研究-2022

    • 著者名/発表者名
      佐藤 剛介, 大住倫弘, 森岡 周
    • 学会等名
      第26回日本ペインリハビリテーション学会学術大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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