研究課題/領域番号 |
21K17487
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
矢島 健大 東北大学, 歯学研究科, 大学院非常勤講師 (40779550)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 嚥下障害 |
研究開始時の研究の概要 |
嚥下機能の低下は超高齢社会において加齢や疾患により多くの人に生じ、低栄養や誤嚥性肺炎の誘因となるため、その詳細な病態究明や効果的な予防法・治療法の開発が求められている。本研究では、嚥下障害の病態と原因を明らかにしてその改善方法を同定するために、運動失調症モデルマウスであるジストニンノックアウトマウスの筋や神経の組織学的分析や、嚥下機能の生理学的解析を行う。本研究を進めることで、嚥下機能の低下に対する予防や治療にも広く応用可能となる。
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研究成果の概要 |
嚥下機能は、感覚神経からの情報が運動ニューロンへ伝わり、口腔周囲の筋が収縮することで役割をはたしている。この過程で異常があると嚥下障害が発症する。本研究では嚥下障害のメカニズム解明のためにジストニンノックアウトマウスを対象とした。 嚥下に関わる頭頚部の筋組織に萎縮が認められた。また、各種組織によって末梢神経の分布密度が異なることが示唆された。ジストニンノックアウトマウスの耳下腺や口腔咽頭粘膜では神経線維の分布密度が低かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
嚥下障害は超高齢社会における重要な社会的課題であり、その詳細な病態究明や効果的な予防法・治療法の開発が求められている。本研究では運動失調症モデルマウスを用いた嚥下障害のメカニズム解明を進め、原因の可能性となる評価対象の同定を行った。今後は生理学的な評価やヒトを対象とした研究に応用することで、運動失調症のみならず、加齢や他の疾患によっても生じる嚥下機能の低下に対する予防や治療にも広く応用可能な学術的・社会的意義の高い研究成果であると考える。
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