研究課題/領域番号 |
21K17494
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 山形県立保健医療大学 |
研究代表者 |
鈴木 由美 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 准教授 (10847198)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 筆圧 / 眼球運動 / 利き手交換 / 利き手・非利き手 / 筆圧値 / 運筆速度 / 書字訓練 / 非利き手 / 筆圧分析 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は障がいを持つ方が利き手交換訓練をする際に、どのような方法で行えば楽に効率良く訓練を進めることができるかを検討するための、前段として行う基礎的研究である。内容は健常者を対象に非利き手で紙の練習用紙か、3Dプリンターの樹脂で作成した練習板を使ってそれぞれ訓練を行い、文字の正確性・筆圧・眼球運動の変化・対象者が感じる書きやすさで比較するものとする。
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研究成果の概要 |
本研究は障がいを持つ方が利き手交換訓練をする際に、どのような練習を行ったら楽に効率良く進めることができるかを検討することであり、健常者を対象に、ランダム化比較試験を行った。内容は非利き手で特定の線・図形を紙の練習版、もしくは紙と同様の線・図形を彫り込んだ板の練習板をボールペンでなぞって2週間練習を行った後、文字の形状・筆圧・眼球運動の変化を比較した。 文字の形状は練習後の木版群が改善した。平均筆圧値は練習後の木版群が最も強い筆圧値を示した。単位時間当たりの筆圧変化量は練習後の木版群で増加した。眼球運動は紙版群が固視回数が減少した。これらの結果から、木版での練習の方が練習効果が高いと推察する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は視覚情報と深部感覚情報が関連していることを示すことができた点である。これは視覚情報がある方が筆圧のコントロールができているという結果に基づくものである。 社会的意義として書字訓練において単に紙面上で行う訓練よりも、木版の溝をなぞるという深部感覚を多く用いた訓練を行う方がより効率の良い訓練ができることを示せたことである。これは脳損傷者の利き手交換訓練等に応用できる結果であると考える。
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