研究課題/領域番号 |
21K17496
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
|
研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
森 拓也 奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (70897412)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | COVID-19 / サルコペニア / HMGB1 / マイクロRNA / エネルギー代謝 / 悪液質 / 重症感染症 / サイトカインストーム |
研究開始時の研究の概要 |
COVID-19感染症における骨格筋障害の抑制は患者の早期退院・早期社会復帰を促進する上で重要である。申請者はがん性サルコペニアにおいてHMGB1抑制の有効性を見出している。本研究ではこのHMGB1抑制効果をCOVID-19関連骨格筋障害で検討する。このとき、HMGB1は宿主自然免疫に重要な役割を有するため、骨格筋特異的なHMGB1抑制性マイクロRNAを同定しこれを用いることで、宿主自然免疫を保持しつつHMGB1を抑制しようとするもので、その効果はハムスターCOVID-19感染症モデルで検証する。本研究の成果はCOVID-19関連筋萎縮を抑制し患者予後を改善することが期待される。
|
研究成果の概要 |
COVID-19感染症においてHMGB1は炎症の重症化に重要な役割を果たす。一方、HMGB1はがん性悪液質においてもサルコペニアの発生に強く関連する。HMGB1は筋芽細胞のミトコンドリアエネルギー産生を障害することを明らかにした。その機序の上で重要なのがHMGB1により誘導されるmiR-494である。miR-494はPGC-1αとc-mycの発現抑制を介してエネルギー産生を低下させ、筋成熟度を低下させた。これらのことから、COVID-19におけるサルコペニアの発生にはHMGB1-miR-494 axisが重要な役割を果たすことが明らかになった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
COVID-19感染症における骨格筋障害の抑制は患者の早期退院・早期社会復帰を促進する上で重要である。申請者はがん性サルコペニアにおいてHMGB1抑制の有効性を見出している。本研究ではこのHMGB1抑制効果を検討する。このとき、HMGB1は宿主自然免疫に重要な役割を有するため、HMGB1に関連するマイクロRNAを同定しこれを標的とすることで、宿主自然免疫を保持しつつHMGB1を抑制しようとするものである。本研究の成果はCOVID-19関連筋萎縮を抑制し患者予後を改善することが期待される。
|