研究課題/領域番号 |
21K17508
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 千葉県立保健医療大学 (2023) 千葉大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
稲垣 武 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 講師 (00770695)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 肺高血圧症 / 呼吸リハビリテーション / 運動時肺高血圧 / 呼吸雨リハビリテーション / リハビリテーション / 右心カテーテル検査 / 心肺運動負荷試験 |
研究開始時の研究の概要 |
右心カテーテル検査中に心肺運動負荷試験を施行し,安静時および運動時の肺血行動態を評価する.その右心カテーテル検査でmPAP 35mmHg以下,前回値と比較して肺血管抵抗(PVR)が15%以上増加せず,治療の変更がなされない患者に対して1年間の呼吸リハビリテーション(運動療法・患者教育)を実施し有効性・安全性を確認する.
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研究実績の概要 |
本研究は、肺高血圧症患者に対する右心カテーテル検査中に心肺運動負荷試験を施行し、運動時肺高血圧の有無と程度、運動耐容能を評価することで、運動時肺 高血圧の病態生理と呼吸リハビリテーション実施後の肺高血圧増悪の有無を検討し、現行の運動処方での呼吸リハビリテーションの効果・安全性を明らかにすることを目的とした前向き研究である。院内の倫理審査の承認を受けてから、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う病床稼働や心臓カテーテル検査の件数の制限、呼吸器内科医のマンパワー不足により、開始できない期間が長かったが、1例のCTEPH患者に 右心カテーテル検査中の心肺運動負荷試験を行い、1年間の外来呼吸リハビリテーションを完遂させた。当該症例は、運動時肺高血圧は見られなかった症例であるが、運動療法をはじめとする呼吸リハビリテーションの一定の効果・安全性が確認された。その後、数例の症例に対して右心カテーテル検査中の心肺運動負荷試験を行ったが、肺高血圧症の診断基準を満たさない、遠方で通えない等により症例登録に至らなかった。今後も症例登録を試みていく予定である。本年は、研究の意義を深めるため に、当院の取り組みをセミナーやインタビュー、執筆を通じて公表した。 稲垣武:非COPD患者に対する呼吸リハビリテーション,理学療法士講習会(応用編),2023年9月9日,オンライン 稲垣武,田邉信宏:慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)患者の在宅呼吸リハビリテーション MEDICAL REHABILITAION 286, 2023年, 49-54. 稲垣武:医療スタッフのためのPH治療支援の実際 -外来でのPH患者さんのリハビリテーション指導について教えてください- Pulmonary Hypertension Update 9 (1), 2023, 62-65. など
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
上述した通り、院内の倫理審査で承認されてから、機器や手順の確認等に準備は整っていたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う病床稼働や心臓カテーテル検査の件数の制限、呼吸器内科医のマンパワー不足により、研究開始までに時間を要し、現在も症例登録を試みて、右心カテーテル検査中の心肺運動負荷試験を実施しているが、取り込み基準を満たさない例もある。1例は完遂できており、今後も症例が蓄積できるように体制を整えていく予定である。
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今後の研究の推進方策 |
上述した通り、新型コロナウイルスの影響で研究開始までに時間を要した。感染の影響は落ち着いてきており、次年度は症例を蓄積していく予定である。右心カテーテル検査中の心肺運動負荷試験の手技が円滑にいくよう、機器の整備や手順の確認、分担医師へのオリエンテーションを継続的に行いつつ、呼吸訓練器具の購入、療養 日誌の準備なども行なっている。
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