研究課題/領域番号 |
21K17531
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
|
研究機関 | 第一工科大学 |
研究代表者 |
中井 雄貴 第一工科大学, 工学部, 准教授 (00843054)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 筋膜リリース / 滑走 / セルフケア / 超音波エコー / 腰部 / 体幹筋力 / 腰痛 / 筋筋膜 / 超音波 |
研究開始時の研究の概要 |
日本人の腰痛有訴者は2,500万人を超え、寛解再発を繰り返し慢性化しやすいことが知ら れている。通院医療費削減のためにもセルフマネジメントの方法確立が課題である。本研究は、腰痛者において自身での背部筋膜アプローチの効果を超音波装置、体幹筋力測定器により測定し検証する。患者自身でも道具を用いてアプローチ可能な方法が確立できれば、非侵襲、非薬物、低コストな腰痛セルフケア方法として活用できると考える。
|
研究実績の概要 |
2022年度は、本研究課題である腰部に対する自己筋膜リリースの即時効果の検証において、女性データを追加で収集した。運動習慣のある男女24名に対して、ローラーマッサージャーを用いて腰部の皮下組織・胸腰筋膜・多裂筋に対する自己筋膜リリースとストレッチの即時効果を比較検証した。ローラーマッサージ、静的ストレッチ、コントロールの3条件の介入前後を比較するクロスオーバー試験を実施した。超音波画像診断装置を使用して腰部の動画を撮像し、経時的な移動速度をエコー動画分析ソフトにて算出して両者の相互相関係数で滑走を分析した。また、介入前後の腰部柔軟性と腹部体幹筋力を評価した。24名のデータから、ローラーマッサージを用いた腰背部の自己筋膜リリースが静的ストレッチより筋膜滑走、腰部柔軟性、腹部体幹筋力において有効であることが示唆された。これにより、ローラーマッサージはストレッチし難い腰部に対しても自身で実施可能であり、効果的な腰部のセルフマネジメントの一つとして利用可能であることが示唆された。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
男女24名に対する腰部への自己筋膜リリースの即時効果の検証ができた。使用機器や分析方法などのプロトコルも確立し男女への自己筋膜リリースの有効性が示唆された。現在結果をまとめて英文投稿中である。
|
今後の研究の推進方策 |
今後は、対象者を高齢者や腰痛患者に広げて検証し、介入へと進めていきたい。
|