研究課題/領域番号 |
21K17541
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
|
研究機関 | 福岡国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
吉塚 久記 福岡国際医療福祉大学, 医療学部, 講師 (00879942)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
|
キーワード | 長腓骨筋 / 表面筋電図 / リハビリテーション科学 / 足関節不安定症 / 動作解析 |
研究開始時の研究の概要 |
長腓骨筋は足関節・足部の運動制御に重要な役割を担っているが、解剖学的にその走行は腓骨に沿って下行した後、外果の後下方で急峻に向きを変える複雑な特徴がある。この特異的な構造やそれに伴う筋機能の複雑さから、長腓骨筋の機能向上を目的とした最適な運動課題の設定には未だコンセンサスが得られていない。本研究の目的は、申請者らの肉眼解剖学的研究の示唆に基づいた新しい観点から運動課題を設定し、筋電図解析により筋活動量を定量的に評価することで、長腓骨筋の機能向上に最適な運動課題を開発することである。
|
研究実績の概要 |
本研究は、筋電図とハンドヘルドダイナモメーターを用いて、長・短腓骨筋の機能向上に最適な運動課題を開発することを目的としている。これまで長・短腓骨筋には特異的な構造やそれに伴う筋機能の複雑さが指摘されており、長・短腓骨筋の機能向上を目的とした運動課題にはコンセンサスが得られていない。 本研究における運動課題の開発の基盤は、研究代表者らの解剖学的研究に基づいた新しい視点である。足関節外側靭帯群の構成要素である踵腓靭帯は、長・短腓骨筋腱の直下に存在し、足関節・足部の関節安定性に重要な役割を担っている。一方、研究代表者らは非接触式3Dデジタイザを用いた解剖学的研究により、内がえしに伴って緊張した踵腓靭帯が長・短腓骨筋腱を外側方向へ有意にリフトアップする現象を明らかにし、踵腓靭帯は長・短腓骨筋の収縮の伝達を補助するテンショナーとして機能し得ることを報告した(Yoshizuka and Kuraoka, 2022)。また、解剖体の踵腓靭帯について伸縮性ひずみセンサを用いた機能解析を行い、本研究に係る新たな知見も見出している(Yoshizuka et al., 投稿中)。 生体を対象とした計測・解析方法については、小型ワイヤレス筋電計を用いた筋活動の定量的計測法、ハンドヘルドダイナモメーターを用いた関節モーメントの定量的評価法、および得られたデータの解析方法を確立している。運動課題については、上記の解剖学的研究の知見を踏まえて研究協力者と協議を重ね、これまで数回に渡って運動課題の変更を生じたが、検証すべき具体的な運動課題も確立できたため、計測を進めている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
運動課題の設定に一部変更を生じたことがあり、研究の進捗は遅れている。
|
今後の研究の推進方策 |
本年度は予定している計測を速やかに進め、研究成果を総括し、論文投稿を行う予定である。
|