研究課題/領域番号 |
21K17551
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
|
研究機関 | 帝京大学 (2022-2023) 東京医科大学 (2021) |
研究代表者 |
天笠 志保 帝京大学, 公私立大学の部局等, 講師 (30889275)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 身体活動 / 運動 / 座位行動 / 高齢者 / コホート研究 / 加速度計 / 運動・スポーツ / 生活活動 / 疫学 |
研究開始時の研究の概要 |
ウェアラブルデバイスの技術の進歩により、座位行動や身体活動の精密な評価が可能になった。例えば、日常生活に散在する家事などの低強度の身体活動の測定が精緻に行える。低強度の身体活動は、現行の身体活動ガイドラインで推奨されている中高強度の身体活動に比べて、総身体活動量に占める割合が大きく、健康効果が期待されている。しかし、低強度の身体活動と健康アウトカムとの関連を明らかにした研究は今のところ極めて少ない。そこで本研究では、地域在住高齢者において、ウェアラブルデバイスを用いて強度別の身体活動を評価し、低強度の身体活動が健康アウトカム(死亡や要介護、認知機能等)に与える影響をコホート研究で明らかにする。
|
研究実績の概要 |
低強度の身体活動は、身体活動ガイドラインで推奨されている中高強度の身体活動に比べて、総身体活動量(総エネルギー消費量)に占める割合が大きく、健康効果が期待されている。特に身体機能や体力が低下した高齢者においては、中高強度の身体活動だけでなく、低強度の身体活動の実施が健康アウトカムに良い影響を与える可能性がある。2020年に改定された「WHOの身体活動・座位行動に関するガイドライン」においても、今後必要な研究として、低強度の身体活動の健康効果を明らかにすることが挙げられている。本研究では、日本人地域在住高齢者において、加速度計を用いて強度別の身体活動を評価し、低強度の身体活動が健康アウトカム(死亡や要介護、身体機能、認知機能等)に与える影響を前向きコホート研究で明らかにすることを目的としている。 本年度はベースライン調査および追跡調査で取得したデータを用いて解析を行い、加速度計で評価した座位行動、低強度の身体活動、中高強度の身体活動の経年変化を明らかにした。また、健康アウトカムの発症状況についての集計を行い、身体活動との関連が分析可能なアウトカム指標の検討を行った。身体活動と認知機能の低下との関連を解析したところ、低強度の身体活動ではなく、中高強度の身体活動が多いことが認知機能の低下予防と関連していた。今後は死亡や要介護認定のデータを取得し、身体活動が与える影響を明らかにしていく予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り、ベースライン調査および追跡調査で取得したデータを用いて解析を行い、加速度計で評価した強度別の身体活動(座位行動、低強度の身体活動、中高強度の身体活動)の実態を明らかにした。強度別の身体活動が健康アウトカムに及ぼす影響について、データ解析および論文化を進めている。
|
今後の研究の推進方策 |
現時点では計画通りに研究が進展しているため、今後も計画に基づき研究を実施する。
|