研究課題/領域番号 |
21K17564
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター (2022) 筑波大学 (2021) |
研究代表者 |
吉田 拓矢 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, スポーツ科学・研究部, 契約研究員 (50821716)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | プライオメトリックトレーニング / 伸張-短縮サイクル / 下肢筋力・パワー発揮 / ドロップジャンプ / プレセット / リバウンドジャンプ指数 / 運動準備 / 伸張ー短縮サイクル / コーチング / 関節力学量 / 見本 / 関節屈曲量 / 関節キネティクス変数 / プライオメトリクス / 視覚情報 / 運動イメージ / 経頭蓋磁気刺激 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、①運動を開始する前のプレセット局面中に視覚や運動感覚などの感覚情報を介入した際の脳内状態やパフォーマンスの特徴について検討するとともに、②これらを縦断的に調査することで、プライオメトリックトレーニングの効果をより良く引き出すための、感覚情報を組み合わせたハイブリッド型のプライオメトリックトレーニングの手段を開発するための知見を得ることである。そのために、本研究では2年間の研究期間を設定し、①②について検証する。 本研究は、子どもからトップアスリートまで、プライオメトリックトレーニングを効果的に実施するための実践的な知見を得るための創造設計型の研究である。
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研究成果の概要 |
本研究では、ドロップジャンプにおける運動を開始する前(プレセット局面中)に見本映像を観察することによるパフォーマンスへの影響について検討することを目的とした。その結果、プレセット局面で見本映像を観察することで、下肢3関節の力発揮や動作およびパフォーマンスが即時的に改善することが示された。その一方で、これらの即時的な改善はパフォーマンスに優れる対象者や、縦断的な調査においてパフォーマンスの増大率が高い対象者に対して顕著であったことから、プレセット局面中に見本映像の観察によるパフォーマンスの即時的な改善は対象者の下肢筋力・パワー発揮能力によって異なる可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの研究では、ドロップジャンプにおいて、プレセット局面という踏切を行う前の局面に焦点を当てて、同局面中の脳内状態がパフォーマンスに及ぼす影響について検討してきたが、本研究の成果では、見本映像という感覚情報を用いて同局面を活用したプライオメトリックトレーニング手段の開発に関する知見を得ることができた。また、コーチング現場では見本を見せることに加え、映像媒体の普及により見本映像を撮影しフィードバックする機会が増えている。したがって、本研究の知見は競技現場でのプライオメトリックトレーニング手段としてだけでなく、学校体育などの教材(縄跳びなどのジャンプ運動)などにも汎用できると考えられる。
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