研究課題/領域番号 |
21K17574
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 帝京科学大学 |
研究代表者 |
松井 高光 帝京科学大学, 教育人間科学部, 講師 (60804664)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 頚部外傷 / 柔道 / スポーツ外傷 / バイオメカニクス / 内股 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,内股における効果的かつ合理的な崩し動作について,主に上肢の崩し動作,およびその際の受けの姿勢変化に着目してバイオメカニクス的観点から論及することにより,不十分な崩しによって生じる「ダイブ」する内股によって頚部を損傷する事故を根絶させることを目指す.
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研究実績の概要 |
柔道に起因する頭部,頚部の損傷による死亡事故や後遺症の残る重大事故が発生している.頚部の負傷による事故は,特に,取りが自ら内股を掛けて頭頂部から落ちて,「ダイブ」するように畳に突っ込む行為で頚椎を過屈曲する受傷機転が多く,予防策の確立が急務である.内股を掛けた最後に頭部が前傾してしまう背景には,実戦場面における「崩し」局面での不十分な崩しが要因であると推察される. そこで本研究においては,実践場面と同じように受けが抵抗可能な条件下の内股施技において,崩しの主動部位である取りの上肢と受けの体幹部の動きをバイオメカニクス的観点から詳細に記述し,競技レベルによる差異が有する意義について論及することが目的である. 令和4年度においては,実験から,受けが抵抗可能な施技の場合,取りは相手を投げようとして大きく崩すため,受けは技を受ける際により前傾していることが明らかとなった.そのため,取りはそれに対応するように前傾をして技を掛けることが明らかとなった.言い換えると,相手が抵抗をする場合は前傾角度が大きく,特に掛け局面に関しては受けの抵抗の有無による差が認められる.このことから,相手が抵抗をした場合,取りが自ら内股を掛けて頭頂部から落ちて頚椎を過屈曲する可能性が高くなることが考えられ,相手が抵抗する場面における,特に掛け局面に関する頚部損傷を防ぐためのより詳細な動作の解析と,指導法の確立が必要であることが明らかになった. しかし,新型コロナウイルスの影響により,感染症対策を講じた上での実験計画に修正をしたため,測定項目,および被験者数等に関して,予定していた規模から大幅に縮小をしたうえでの実験となった.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の世界的な蔓延に影響を受け,実験施設の利用制限が年間を通して継続されるとともに,本研究は人と人との身体的接触を回避する措置を講ずることが困難であることから,測定項目,および被験者数を予定していた規模から大幅に縮小をして実験を行った. 令和5年度においては,これまでの成果を学会で発表するとともに,これまでに行った実験を踏まえて,感染症対策を講じた上で,当初計画をしていた研究を実施するため準備を進める.
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルス感染症の状況を見極めながら,研究に着手できる状況を整えるとともに,すでに実施した実験結果の解析作業を進め,論文公表等を積極的に行うなど,できる事は鋭意取り組んでいきたい.また,今後のコロナ禍の状況にもよるが,研究計画の変更も視野に入れ,有意義かつ有効的に研究活動が遂行できるように臨機応変に対応していきたい.
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