研究課題/領域番号 |
21K17581
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 北見工業大学 |
研究代表者 |
中里 浩介 北見工業大学, 工学部, 准教授 (40708088)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | アルペンスキー / フィールドテスト / アイアンマンテスト / ジュニア / 体力 / パワー / 滑走タイム / 競技会 |
研究開始時の研究の概要 |
近年低迷している我が国のアルペンスキー競技の競技力向上において、ジュニア期からの継続した強化が必要であり、その為にも継続したトレーニングが重要となる。これまでアルペンスキーの競技力と脚筋力、非乳酸性パワー、乳酸性パワー、有酸素性パワーとの間に関連性が認められている。しかし先行研究で用いられている競技力はシーズンを通じたものであり、1回の競技会における競技力を評価していないと考えられる。そこで本研究の目的は、ジュニア期の選手を対象にこれまでに競技力との間に関連性が認められている各種体力と、回転および大回転競技の滑走タイムおよびシーズンを通じた競技力との関連性を明らかにすることである。
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研究実績の概要 |
昨年度の課題としてコロナ過であったため実験室内での最大酸素摂取量等の計測が可能な人数が制限されるという課題があった. 今年度は実験室内の項目ではなくフィールドテストの項目を検討した.今年度使用したフィールドテストは海外での使用実績があり,論文等でも用いられている.フィールドテストは3000m走,正六角形跳び,スクワットの最大挙上重量,スクワットのサブマキシマム(体重の1.5倍の重量での最大限繰り返し),ベンチプレスの最大挙上重量,懸垂,腹筋,ボックスジャンプの8項目で構成され,それぞれの項目の結果に対してポイントが付与され,それらを合算したトータルポイントも含めて評価するものである. まず初めに,2021年に予備実験として実施したフィールドテストと,実験室内での体力測定の関係性を調べた.その結果,フィールドテストとして実施した懸垂およびベンチプレスの最大挙上重量と,実験室内で計測した等速性膝伸展屈曲筋力との間に有意な相関関係が認められた.続いて,6月に実施したフィールドテスト18名と2021年度の競技成績を示す国際スキー連盟(International Ski and Snowboard Federation,以下FIS)が発行するFISポイントの回転および大回転競技とフィールドテストのトータルポイントおよびスクワットの最大挙上重量,ベンチプレスの最大挙上重量との間に有意な相関関係が認められ,FISポイントの回転競技とフィールドテストのスクワットのサブマキシマムおよびハイボックスジャンプとの間に有意な相関関係が認められた. 2月に,計測した滑走タイムと11月に実施したフィールドテストの結果との関係性を調べた結果,回転競技3本目の滑走タイムとトータルポイントとの間に有意な関係性が認められたが,3本目は滑走できた選手が少なかったためこのような結果になったと思われる.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度,フィールドテストを実施し,FISポイントとの間の関連性を調べることができた選手は18名と少なくなかったが,滑走タイムの計測までできた選手が少なかった点が課題として挙げられる. フィールドテストを採用したことで,実験室に来られない被験者に対しても出張して体力測定を実施することが可能となったため,今後は滑走タイムの計測と絡めて測定することで被験者数を確保したい.
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今後の研究の推進方策 |
2022年のシーズンの成績を示すFISポイントの最新版が近々更新される予定であるため,引き続き2022年6月のフィールドテストの結果と,2022年度のスキーの成績との関連性を検討していく予定である.また,測定項目を8種目ではなく数を絞っていくことで被験者の負担も減ることが考えられるので,引き続き測定を続けていきたい.
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