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新規レジスタンス運動マウスモデルの開発と評価

研究課題

研究課題/領域番号 21K17587
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分59020:スポーツ科学関連
研究機関常磐大学

研究代表者

佐藤 瑞穂  常磐大学, 人間科学部, 助教 (20867668)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2022年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
キーワードマウス / うつ病 / トリプトファン / メタボローム解析 / レジスタンス運動 / マウスモデル / メタボローム / アスリート / 栄養 / 有酸素運動 / 栄養介入
研究開始時の研究の概要

運動は、運動療法という言葉があるようにメタボリックシンドロームや加齢に関する疾患、精神疾患の予防や改善効果を有している。一方で、過剰な運動は、競技スポーツにおけるパフォーマンスの低下、オーバートレーニング症候群による精神疾患の発症が問題になっている。運動と脳機能との関連性は、マウスやラットを使った基礎研究が重要である。しかし、マウスやラットは、運動負荷をかけると一般的に有酸素運動が提示されてしまう。そのため無酸素運動のみを提示するマウスモデルはこれまで存在しない。そこで有酸素運動を一切行わず、純粋なレジスタンス運動を行うマウスモデルの開発し、有酸素運動マウスモデルと共に特徴を明らかにする。

研究実績の概要

本研究は、うつ病やオーバートレーニング症候群などの精神疾患の発症に「運動」「栄養」がどのように関連しているかを検討した。そのため、うつ病モデルマウスである社会的敗北モデルマウスを用いて、運動介入、食事介入を実施した。柑橘フラボノイドであるヘスペリジンの給与は、社会的心理ストレスによるうつ病モデルマウスの脳内のトリプトファン-キヌレニン経路を調節することで、うつ病モデルマウスのうつ病用行動を抑制することが明らかになった。また、ヘスペリジンの給与は、急性炎症ストレスによるうつ病モデルマウスの脳内のトリプトファン-キヌレニン経路を調節し、末梢の白血球数を調節することを明らかにした。
また、アスリート選手の運動後の尿中代謝産物をメタボローム解析した。尿中代謝産物は、467種類の代謝産物を検出することができた。チームスタッフの尿中代謝産物と比較して8つの代謝産物がアスリート選手で有意に増加していることが明らかとなった。アスリートの尿中代謝産物は、トレハロースやマルトース、馬尿酸が有意に増加していた。しかし、尿中アミノ酸量は、チームスタッフとの有意な差は検出されなかった。
うつ病の発症原因の一つに、トリプトファン-キヌレニン経路が関連していることが示唆された。骨格筋は、トリプトファン-キヌレニン経路を調節し、うつ病発症に関連する代謝産物を代謝し脳への輸送を止めることが示唆されている。しかし、運動後のアスリート選手の尿中代謝産物をみると、トリプトファン代謝産物は、チームスタッフと差がなかった。今後、うつ病モデルマウスに急性・慢性的な運動負荷をかけ、うつ病発症に関連するトリプトファン-キヌレニン経路がどのように変化するかを検討していく。

報告書

(2件)
  • 2022 実績報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Dietary Hesperidin Suppresses Lipopolysaccharide-Induced Inflammation in Male Mice2022

    • 著者名/発表者名
      Sato Mizuho、Okuno Alato、Ishisono Keita、Yajima Yuhei、Toyoda Atsushi
    • 雑誌名

      International Journal of Tryptophan Research

      巻: 15

    • DOI

      10.1177/11786469221128697

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Effect of Probiotic Bifidobacterium bifidum TMC3115 Supplementation on Psychosocial Stress Using a Sub-Chronic and Mild Social Defeat Stress in Mice2022

    • 著者名/発表者名
      Yoda Kazutoyo、Harata Gaku、Sato Mizuho、Miyazawa Kenji、Ohsawa Natsuki、He Fang、Toyoda Atsushi
    • 雑誌名

      Nutrients

      巻: 14 号: 5 ページ: 970-970

    • DOI

      10.3390/nu14050970

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2023-12-25  

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