研究課題/領域番号 |
21K17603
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
稗田 道成 九州大学, 医学研究院, 助教 (80739342)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 高齢サルコペニア / 高強度インターバル運動 / 運動耐容能 / サルコペニア / レジスタンス運動 / 高齢者 / 心機能 |
研究開始時の研究の概要 |
日本は急速に高齢化が進んでおり、寝たきりに陥ることなく、出来るだけ長い間健康的に活動できるようにすることは大事なことです。本研究の目標は、高齢者サルコペニア集団において、十分な蛋白質摂取の上で、高強度インターバル運動訓練療法を行うことにより運動耐容能改善効果が得られるかどうかを科学的に明らかにしていくことです。
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研究実績の概要 |
本邦は急速に高齢化が進み、寝たきりの高齢者が増加傾向にある。将来的な寝たきりを予防し、高齢者の運動耐容能を保持し、健康長寿を実現することが時代の急務と言える。実に、65 歳以上の高齢者の約3割がサルコペニアに陥っている。その対策として、十分な蛋白質摂取の上で筋肉量を増やし、筋力や身体能力を改善するためのレジスタンス運動と低強度の有酸素運動が効果的であると考えられている。一方、高強度インターバル運動訓練療法の運動耐容能改善効果が高いことは、すでに数多くの臨床研究で実証されている。しかしながら、高強度インターバル運動訓練療法の高齢者サルコペニア集団での運動耐容能改善効果については、十分検証された報告はまだない。よって、本研究の目的は、高齢者集団における高強度インターバル運動訓練療法の運動耐容能改善効果を明らかにすることである。究極的には、高齢者の寝たきりを予防できる治療法として樹立することを目標に置いた。 2022年度は、本研究を前向き介入ランダム化比較臨床研究として、倫理委員会で審議し、承認を受けた(依頼から承認まで7ヶ月を要した)。jRCT(臨床研究等提出・公開システム)の登録、研究に必要な環境整備と物品購入、臨床研究保険に加入した。その間、リクルートメント候補者を募集した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2021年度は、COVID-19流行期に伴い被験者リクルートメントの難航およびCOVID-19流行期に伴う心肺運動負荷試験実施中止による影響があった。COVID-19の流行に伴い部外者の大学敷地内への立ち入りが禁止されるようになってしまい、被験者募集のリクルートメントを実施することが全く出来ない期間があった。また、オミクロン株流行期は、感染防御の観点から心肺運動負荷試験や運動負荷心エコーの実施をやむを得ず休止せざるを得ない時期があったため、リクルートメントが困難であった。 2022年度は、本研究を前向き介入ランダム化比較臨床研究として、倫理委員会で審議し、承認を受けた(依頼から承認まで7ヶ月を要した)。jRCT(臨床研究等提出・公開システム)の登録、研究に必要な環境整備と物品購入、臨床研究保険に加入した。その間、リクルートメント候補者を募集した。
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今後の研究の推進方策 |
本研究の位置づけとして、比較的小規模集団ではあるものの、栄養療法と高強度インターバル運動トレーニングを組み合わせた前向きランダム化介入試験は、国内・国外においてもまだ報告はなく、運動生理学という視点からも老年医学という視点からも斬新といえる。本研究の結果として、高齢者サルコペニア集団において、十分なタンパク質摂取と高強度インターバル運動療法のコンビネーション効果があると判断される結果であった場合、その医学的インパクトは極めて大きいため、COVID-19の影響は受けつつも、確実に症例を登録していき、研究を進めていきたい。 今年で目標人数の70%程度は、登録し、臨床データ取得できることを目標にする。
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