研究課題/領域番号 |
21K17623
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
須崎 康臣 島根大学, 学術研究院教育学系, 講師 (90825829)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 自己調整学習 / 主体的・対話的で深い学び / 尺度開発 / 妥当性 / 信頼性 / 尺度作成 / 主体的な学び / レビュー / 質問項目 / 体育授業 / 自己効力感 / 原因帰属 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,中学生を対象に体育授業における自己調整学習尺度の開発を通して,自 己調整学習と原因帰属,自己効力感との関連について検討することを目的としている。そのために,次のことを検討していく。まず,体育授業における自己調整学習を測定するための尺度を開発することである。次に,その作成された尺度を用いて,原因帰属と自己効力感との関係について明らかにすることである。
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研究実績の概要 |
本研究は,中学校体育授業における主体的・対話的で深い学びを自己調整学習と位置づけ,その構造を明らかにすることを目的としている.また,中学校体育授業における主体的・対話的で深い学びを測定する尺度を開発することを目的としている.これらの目的を達成することによって,教師が行った教育実践での振り返りを行うことが可能となり,その振り返りに基づき授業改善を行うための一つの資料として用いられることが期待される. これらの目的を達成するために,まずは自己調整学習を測定する尺度に関するレビューを行い,使用されている尺度やその内容について概観を行っている.次に,中学校体育授業における主体的・対話的で深い学びの構造を明らかにするために,中学生を対象に自由記述で回答を求めた.そして,得られた回答から授業のはじめに該当する予見段階では,「目標設定」「課題の再確認」「動機づけ調整」の3つのカテゴリーに分類された.授業の展開に該当する遂行コントロール段階では,「課題への挑戦」「観察学習」「イメージ」「試行錯誤」「モニタリング」「仲間との協同」の6つのカテゴリーに分類された.授業の終わりに該当する自己省察段階では,「自己評価」と「適応」の2つのカテゴリーに分類が行われた.ここで得られたカテゴリーから質問項目を作成し,中学校体育授業における主体的・対話的で深い学びを測定する尺度を開発している状況にある.これらの内容については,学会での発表を行っている.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究の進捗状況としては,自己調整学習を測定する尺度に関するレビューは行えている状況ある.また,中学校体育授業における主体的・対話的で深い学びに関して,中学生に自由記述を求めており,その回答を複数のカテゴリーに分類を終えている状況にある.さらに,得られたカテゴリーから質問項目を作成し,中学校体育授業における主体的・対話的で深い学びを測定する尺度を開発が終えている段階にある.しかしながら,開発した中学校体育授業における主体的・対話的で深い学びを測定する尺度の妥当性と信頼性については検討が不十分であり,教育実践で用いる尺度としては課題が残る状況にある.
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今後の研究の推進方策 |
本研究での遅れている内容は,開発した中学校体育授業における主体的・対話的で深い学びを測定する尺度の妥当性と信頼性についての検討である.推進する方策としては,調査協力校の確保を行うことである.これまでの調査協力の依頼を行っている学校のエリアを広げることによって,調査協力を行える学校を増やすことを目指す.そして,調査協力校に対して調査を行うことによって,中学校体育授業における主体的・対話的で深い学びを測定する尺度の妥当性と信頼性の検討を行う.これらの取組を行うことによって,本研究の目的を達することが可能と考える.
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