研究課題/領域番号 |
21K17641
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 岡山県立大学 |
研究代表者 |
戸田 圭祐 岡山県立大学, 保健福祉学部, 助教 (80881630)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 12-リポキシゲナーゼ / 非アルコール性脂肪性肝炎 / 肝星細胞 / 発現調節 |
研究開始時の研究の概要 |
非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)は、著しいアルコールの摂取がないにも関わらずアルコール性肝炎類似の肝組織所見を呈し、高率に肝硬変から肝臓癌に進行する。本研究室で、肝星細胞への血小板型12-リポキシゲナーゼの特異的発現と、NASHモデルマウスにおいて同細胞の分化過程での発現レベルの上昇を見出した。また、本酵素安定発現細胞はMock細胞と比較してコラーゲン遺伝子の発現レベルが低下することを見出した。本研究では、肝星細胞における本酵素の発現調節機構の解明と、その発現を上昇させる天然物由来機能性成分の探索、およびNASH進行における肝線維化の抑制効果の検証を行い、NASH治療法の高度化を目指す。
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研究実績の概要 |
非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)は、飲酒歴がないにも関わらずアルコール性肝炎に類似した肝組織所見が見られる炎症性肝疾患である。メタボリック症候群や糖尿病を基盤とし、進行すると肝臓の線維化を引き起こし、高率に肝硬変や肝臓癌に至るが、そのメカニズムについては十分に解明されておらず、有効な治療薬も発見されていない。NASHの進行過程では、肝細胞やクッパー細胞からサイトカインなどが放出され、肝星細胞が活性化して線維化を促進すると考えられている。これまで本研究室では、メチオニン・コリン欠乏食投与により作製したNASHモデルマウス肝臓で血小板型12-リポキシゲナーゼが上昇すること、この酵素が肝臓の中でも線維化において中心的な役割を果たす肝星細胞に局在し、NASH進展における肝星細胞の活性化と筋線維芽細胞への分化に伴って、その発現レベルが上昇することが明らかとなった。そこで本酵素を安定的に発現させた細胞株とMock細胞の遺伝子を網羅的に解析したところ、Mock細胞に比べてコラーゲン遺伝子の発現が低下していることが見出された。このことはNASH進展における肝線維化の段階で、血小板型12-リポキシゲナーゼが抑制的に働くことを示している。そこで本研究では、まず血小板型12-リポキシゲナーゼの発現調節機構の解明を目的とした。その中で本年度は血小板型12-リポキシゲナーゼの発現を調節するサイトカインを検討したところ、腫瘍壊死因子(TNFα)において血小板型12-リポキシゲナーゼの転写活性の上昇とmRNAレベルの発現が上昇し、同時にコラーゲン遺伝子であるCOL1A1の発現は低下した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
血小板型12-リポキシゲナーゼの発現レベルを調節する因子の候補は見つかったが、当初予定していたよりも時間がかかっており、研究の進捗がやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
腫瘍壊死因子(TNFα)によって発現の上昇する血小板型12-リポキシゲナーゼが、具体的にどのような機序で発現調節されているのかを明らかにしていくとともに、その発現を上昇させる機能性成分についても検討を行う。
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