研究課題/領域番号 |
21K17661
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
下廣 寿 鳥取大学, 医学部, 講師 (90583758)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 可溶性LDL受容体 / 肝脂肪化 / 肝線維化 / NAFLD / CAP / ATI / 脂肪肝 / 肝硬度 / NASAH・NAFLD / CAP値 |
研究開始時の研究の概要 |
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)における肝脂肪化を画像検査以外で簡便に知ることができれば,NAFLDを早期に拾い上げることができる.これまでに,脂質代謝に関与する低密度リポ蛋白(LDL)受容体の細胞外ドメインが切断されて形成された可溶性低密度リポ蛋白受容体(sLDL-R)が中性脂肪と有意に相関することを見出し,脂肪肝に関連した血清マーカーと成り得る可能性を示してきた.本研究では,この血中sLDL-R濃度を画像検査における肝脂肪化のグレードとの関係を明らかにすることで,潜在的な肝脂肪化を早期に把握できるスクリーニングシステムを確立する.
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研究実績の概要 |
前年度に引き続き、オプトアウト方式による臨床サンプルの残余血清の回収・保存を行い、可溶性LDL受容体(soluble LDL receptor : sLDL-R)濃度測定を実施した。最終目標としている約2/3の試料を収集することができ、時系列試料の回収・保存も増加傾向である。画像検査による肝脂肪量を反映しているとされているCAP(Controlled Attenuation Parameter)値とATI(Attenuation Imaging)値との解析にも着手した。sLDL-R濃度はCAP値とATI値の各々と有意な相関を認めた。このことからsLDL-R濃度が肝脂肪量を反映している可能性が示唆され、個々の多変量解析においてもsLDL-R濃度に関連する因子としてCAP値とATI値は残った。 新たに肝線維化や炎症マーカーの測定にも着手した。肝線維化マーカーはsLDL-R濃度とは有意な相関は認めなかったが、CAP値とは有意な相関を認めた。現在の解析症例数において、CAP値を目的変数、sLDL-R濃度、肝線維化マーカー、炎症マーカー、BMI、年齢、性別を独立変数とした多変量解析では、sLDL-R濃度は有意なCAP値の独立変数であった。これらのことからsLDL-R濃度測定は脂肪肝(特に超音波検査では拾い上げることができない軽度な脂肪肝)を拾い上げるためのスクリーニング検査として活用できる可能性が示唆された。 一方、肝疾患別(慢性肝疾患、肝硬変、HCC)にsLDL-R濃度を比較すると、肝硬変群、HCC群は慢性肝疾患群に比べて有意に低値であることが見出せた。このことはsLDL-R濃度は肝脂肪化を反映したマーカーだけでなく、肝線維化を反映したマーカーの側面も持ち合わせている可能性も考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
目標としている残余血清の回収が順調である。画像検査の実施されている試料も順調に回収できている。試料測定も順調で、段階的に統計解析を実施し検証もできている。
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今後の研究の推進方策 |
時系列の試料回収が増加しているので、同一個体での可溶性LDL受容体の変化をモニタリングする。
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