研究課題/領域番号 |
21K17663
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | つくば国際大学 |
研究代表者 |
吉田 保子 つくば国際大学, 医療保健学部, 准教授(移行) (60759851)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | サルコペニア / セルフリーDNA / リキッドバイオプシー / cfDNA / バイオマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
細胞外循環遊離 DNA(cfDNA)は、健康なヒトの血中や尿中にも微量含まれている。近年、この微量の核酸が抽出・増幅・解析できるようになり、がん領域や生殖医療分野のバイオマーカーとして利用されている。また老化の潜在的なバイオマーカーとしても注目されはじめている。本研究は、サルコペニアに関連するcfDNAにより信頼性が高いサルコペニアのバイオマーカーの探索である。血中からcfDNAを抽出し量的な比較をし、そして次世代シーケンサー(NGS)によって塩基配列を解読する。さらに、非侵襲的な採取のできる尿中・唾液中cfDNAの探索、また発症予測や進行状態の評価の可能性についても検討する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、サルコペニアに関連するリキッドバイオプシーのひとつであるcell-free circulating DNA(細胞外循環遊離 DNA:cfDNA)の濃度を測定し、サルコペニアとcfDNA関連性を調べ、cfDNAがサルコペニアを診断するためのバイオマーカとなるかを探索することである。さらに、サルコペニア該当者から採取、抽出したcfDNAをNext Generation Sequencer(次世代シーケンサー:NGS)を使用してcfDNA自体が持つ情報の解析である。つまり、サルコペニアに特異的な塩基配列を探索することである。 本年度は予定通り、サルコペニア該当者と比較のためのサルコペニア非該当者の検体(血液、尿、唾液)の採取を実施した。さらに各検体からcfDNAを抽出し、バイオアナライザーにて各cfDNAの濃度測定を実施した。結果、尿と唾液については、比較検討に必要な十分な量のcfDNAが採取、抽出ができなかった。尿と唾液検体については採取方法や抽出方法などについて、さらなる検討が必要なことが分かった。一方、血中のcfDNA濃度については、サルコペニア該当者はサルコペニア非該当者と比較して、ピークのある200塩基対(bp)のあたりでの比較では低下傾向にあることがわかった。35bpや10000bpあたりでの濃度比較も実施している。今後は既存のサルコペニア診断基準に関連する握力、歩行速度、骨格筋量指数の各項目とcfDNA濃度との関連探索を行う。また骨格筋の委縮などに関する検査項目としてN-titin fragment(尿)、N-terminal propeptide of type III procollagen(血液) C-terminal agrin fragment(血液)の測定を実施したため、それらの項目とcfDNA濃度の関連についても探索している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
前年度までCOVID-19の影響もありヒト試験の実施が延期していたこともあり、検体の採取が困難であった。しかし、今年度は少数ではあったが比較検討試験を実施することができた。その際にサルコペニア該当者とサルコペニア非該当者の血液、尿、唾液検体を採取し、cfDNA濃度の測定ができた。さらに、採取した検体でサルコペニア関連検査項目であるN-titin fragment(尿)、N-terminal propeptide of type III procollagen(血液) C-terminal agrin fragment(血液)の測定も実施できた。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、今年度に採取し抽出したcfDNAにて、Next Generation Sequencer(次世代シーケンサー:NGS)を使用してサルコペニアに特異的な塩基配列を探索することである。さらにcfDNA濃度とサルコペニア関連物質との関連性の探索を行う。また、骨格筋細胞であるC2C12細胞による培養実験でcfDNAと骨格筋の関連を探索する予定である。
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