研究課題/領域番号 |
21K17672
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 福山大学 |
研究代表者 |
柴田 紗知 福山大学, 薬学部, 講師 (90803940)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 関節リウマチ / 機能性食品 / インテグリン発現抑制 / ピシフェリン酸 / インテグリン発現 / 食品・由来成分 / 自己免疫疾患 / 食品・栄養成分 / 運動器疾患 / 行動科学試験 |
研究開始時の研究の概要 |
健康寿命を縮める主な要因の一つである運動器疾患の患者数は増加傾向にあり、発症や進行抑制に食生活も重要な役割を果たすと考えられている。本研究は変形性関節症や骨粗鬆症へ有効に作用する食品・栄養成分が自己免疫異常と関連の深い運動器疾患である関節リウマチへの予防効果も示すことを明らかにする。さらに、その詳細な作用機序を明らかにするとともに、関節リウマチに伴う脳や腸といった各種臓器の損傷に対して食品・栄養成分が有効に作用することを解明する。
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研究成果の概要 |
運動器疾患の一つである関節リウマチは、生物製剤の発展により、寛解しうる疾患になりつつあるが、生物製剤は高価であり副作用の危険性が高い。日々の食生活により関節リウマチの予防ができれば、健康寿命の延伸につなげることが期待できると考え検討した。その結果、ピシフェリン酸や酒粕等の食品・栄養成分による関節リウマチ進行抑制効果を明らかにし、作用機序に炎症性サイトカイン発現抑制やインテグリン発現抑制が関与することを明らかにした。さらに、関節リウマチの進行に伴って悪化する各種臓器への影響について検討した結果、食品・栄養成分の摂取は関節リウマチの進行に伴って悪化する脳機能や腸機能を維持することが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
関節リウマチは関節滑膜の病変を主座とする全身性の慢性炎症性疾患である。関節リウマチの発症には自己免疫異常が関与すると考えられているものの、原因ははっきりとはわかっていない。また、治療薬の開発は進んでいるものの、生物学的製剤は高価であることや副作用の危険性がある。本研究により、食品・栄養成分が関節リウマチの進行を抑制することを明らかにした。また、これらの作用機序に抗炎症効果に加え、インテグリン発現抑制効果を見いだすことができた。これらの結果は、食品・栄養成分による、運動器疾患進行抑制に応用できるだけでなく、インテグリン発現抑制を介した各種疾病予防効果へ発展できる。
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