研究課題/領域番号 |
21K17687
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 (2023) 香川県立保健医療大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
山崎 未来 藤田医科大学, 医学部, 講師 (10778096)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | フルクトース / オルガノイド / 代謝疾患 / 肝臓 / 代謝障害 |
研究開始時の研究の概要 |
現代社会において日常的に摂取されているフルクトースは生活習慣病等の原因として注目されている。本研究ではミニ臓器と呼ばれるオルガノイドを用いた新たな方法にてアプローチし、フルクトースによる悪影響の分子機構の解明を試みる。
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研究成果の概要 |
本研究は生体内の肝臓に極めて類似しているとされる肝臓オルガノイドを用いて、フルクトース摂取によって生じる代謝障害の分子機構を明らかにすることを目的とする。肝組織をコラゲナーゼ、ディスパーゼ等を用いて消化処理し、得られた細胞をマトリゲルに包埋して培養した。作出した肝臓オルガノイドにおいて、肝臓を構成する肝細胞やクッパー細胞等の遺伝子マーカーの発現が確認された。フルクトースによる肝臓オルガノイドへの影響を詳細に解析するために、マイクロアレイによる遺伝子発現解析を行った。その結果、代謝制御や酸化ストレスに関わる遺伝子など、34遺伝子の変動が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
フルクトースは天然甘味料のひとつであり、清涼飲料水や加工食品などに広く使用されている。過剰なフルクトース摂取は代謝疾患の発症要因になることが指摘されている。しかし、その分子機構については不明な点が多く、予防や治療の観点から解明が強く求められている。本研究ではオルガノイドと呼ばれる新たな培養技術を用いた。従来の細胞培養系と比較して、ミニ臓器と称されるオルガノイドは生体内での現象を詳細に反映するとされている。オルガノイドを用いた新たなアプローチにより、フルクトースによる代謝障害の分子機構について、大きく理解が進むことが期待される。
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