研究課題/領域番号 |
21K17697
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
|
研究機関 | 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) |
研究代表者 |
佐藤 綾美 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (30897476)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
|
キーワード | ビタミンC / 表皮角化 / エピジェネティクス / DNAメチル化 / 表皮 / 加齢変化 |
研究開始時の研究の概要 |
ビタミンCはDNA脱メチル化酵素(TET)の補因子であり、エピゲノムを調節することが最近分かってきた。一方、尋常性乾癬や高齢者に多い皮膚がんなどの皮膚疾患の発症には、DNAメチル化異常のようなエピジェネティクスの破綻が密接に関与すると考えられている。よって、皮膚表皮の分化(角化)におけるエピジェネティクス制御機構の解明は皮膚疾患の予防・治療に必要不可欠である。また、表皮でビタミンCが不足するとエピゲノムにどう影響するか関心がもたれる。そこで、本研究では、表皮角化のエピジェネティクス制御機構及びその加齢変化におけるビタミンCの意義を解明する。
|
研究成果の概要 |
新生児ラット表皮角化細胞を用い,ビタミンC添加による遺伝子発現変化をTetノックダウンの有無により網羅的に解析した.その結果,コーニファイドエンベロープ(CE, cornified envelope)形成に関与する遺伝子群に顕著なmRNA発現の違いが認められた.CE形成は,皮膚バリア機能に重要である.本研究により,ビタミンCはエピジェネティクスを介したCE形成に関与する可能性が示唆された.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は,皮膚疾患の予防・治療や肌の老化防止に向けたビタミンCの表皮への新たな作用機構を明らかにした.また,将来的に表皮角化エピジェネティクスの理解を基にした皮膚疾患の診断や表皮再生医療の進展などの応用も期待できる.
|