研究課題/領域番号 |
21K17699
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 早稲田大学 (2022) 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 (2021) |
研究代表者 |
渡邉 大輝 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 助教 (90894501)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | フレイル / 疫学 / バイオマーカー / プロテオミクス / メタボロミクス / 生物学的老化 / マルチオミクス解析 / 傾向スコアマッチング |
研究開始時の研究の概要 |
フレイルはフィットの対義語として定義されており、暦年齢ではなく生物学的年齢(身体的予備能力)が重要である。本研究はフレイルの概念モデルに基づく予備能力に応じた4群を対象にする。フレイルは、表現型モデルを用いて定義する。これらの対象者は、年齢および性別をマッチングさせる。バイオマーカーは、血清サンプルを用いたプロテオミクスおよびメタボロミクスを実施する。本研究は年齢に依存しない生物学的老化との関連要因を明らかにし、フレイルの早期発見の有用な知見を得るであろう。
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研究成果の概要 |
我々は中高齢者のデータから、フレイルを評価する表現型モデルを基に年齢・性別をマッチさせ、予備能力に応じた“フィット”、“ウェル”、“プレフレイル”、“フレイル”の4群に分類した。これにより、単に暦年齢の違いではない身体的予備能力に関連したバイオマーカーが探索可能である。バイオマーカーは、血液サンプルを用いて評価した。プロテオミクスでは、2059種類のタンパク質が検出され、44種類のタンパク質がフレイルの程度に応じて傾向的な関連を示した。一方で、メタボロミクスにおいて、ターゲット解析により192種類の代謝産物が検出され、既知・未知の約50分子がフレイルの程度に応じて傾向的な関連を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界中の多くの研究でフレイルの有無が高齢者の健康や寿命に影響を及ぼすことが示されたことに伴い、我が国では2020年4月より75歳以上の後期高齢者を対象に、フレイルの発症予防・重症化予防に着目した健診が開始された。従って、我々のデータは年齢に依存しない生物学的老化との関連要因を明らかにし、フレイルの早期発見の有用な知見を得るであろう。
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