研究課題/領域番号 |
21K17792
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分61020:ヒューマンインタフェースおよびインタラクション関連
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研究機関 | 新潟医療福祉大学 |
研究代表者 |
谷 賢太朗 新潟医療福祉大学, 医療経営管理学部, 講師 (40758322)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 視覚障がい者 / 点字 / 六点入力方式 / 入力デバイス / スマートフォン |
研究開始時の研究の概要 |
2021年度から機器の設計をハードウェア、ソフトウェアの両面から行っていく。 2022年度までに機器のプロトタイプを完成させ、機器の開発と並行して妥当性、有効性の検証を行う。妥当性、有効性の検証は晴眼者、視覚障がい者を被験者にした実験によって行う。 2024年度までに完成させた機器で習熟のしやすさの検証を行う。そして2024年度終了時 点で機器の完成と習熟のしやすさの検証を終える予定である。
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研究実績の概要 |
本研究では視覚障がい者が利用することの多い点字をベースにした、六点入力方式を利用した視覚障がい者でも入力しやすいユニバーサルデザインの新しい入力機器の開発を行っている。 2023年度では機器の動作を安定させるため、ハードウェア、ソフトウェアの両面から設計の見直しを行った。ハードウェアにおいては昨年度まではボタンや制御を行うマイコンの配線が複雑になっており、動作はするものの実際に使用する際にはショートや接続不良が散見された。そこで2023年度においては今までの配線を見直し、極力一つの基板上ですべての配線が完結するようにした。また各ボタンの動作不良に備え一つ一つのボタンを取り外しできるように筐体の設計を見直した。その結果、昨年度までにみられた動作不良はほとんどみられなくなり、実験に耐えうる機器になったと考えられる。 またソフトウェアにおいても動作の安定を図るためのプログラムの見直しを行った。また実験に備えて各種データの取得ができるよう機能追加を行った。しかし実験用データの取得機能の追加によってデバイスの機能への不具合が確認されたため、その修正を行う必要があった。その結果、実験のスケジュールを変更し、2024年に実施することとした。プログラムの修正は実験を実施できる段階までは完了している。 2023年度中に実験に関する学内の倫理審査を受け承認されており、2024年度に入り、既に実験は開始している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の予定では2023年度に開発した機器の実験を実施する予定であったが、データ取得用の機能をプログラムに追加したところ、機器の動作に不具合が出た。その修正に時間がかかり、実験の実施を2024年度に延期した。現在では概ね不具合の修正は完了しており、2024年5月には実験を開始している。
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今後の研究の推進方策 |
実験における学内での倫理審査はすでに承認されており、2024年度に入ってから実験を開始している。実験では開発した入力機器の特性把握を行っている。具体的にはキーの入力速度やタイプミスの頻度などをデータを計測することで特性の把握を行う。また既存の入力機器との比較検証を行う。開発する入力機器は既存のキーボードなどの入力機器と比較して入力がしやすいかなどを検証することで開発する入力機器の妥当性、有効性を明らかにする。 また開発した機器の教育ソフトウェアの開発を引き続き行っていく。開発する機器は通常の入力機器とは操作方法が異なるため十全に使用するには訓練が必要と考えている。既にプロトタイプを作成しており実験において使用している。また実験を通じて得た情報を基により使い易いソフトウェアに改良していく。
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