研究課題/領域番号 |
21K17871
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分62040:エンタテインメントおよびゲーム情報学関連
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研究機関 | 西日本工業大学 |
研究代表者 |
古門 良亮 西日本工業大学, 工学部, 講師 (80882191)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | デジタルゲーム / esports / 視覚探索 / 脳波 / 知覚・認知能力 / 競技パフォーマンス / 複数物体追跡 / 知覚・認知機能 / eスポーツ / 複数対象追跡スキル / ゲームパフォーマンス |
研究開始時の研究の概要 |
本研究ではセンシングシステムを利用し、スキルレベルの違いによるeスポーツプレイ中の視覚探索方略(いつ・どこを・どのように見るか)および脳波(心理状態)の特徴を競技種目別に明らかにすることを目的とする。 また、ゲームパフォーマンスを数値化したスタッツデータを用いてeスポーツ選手のパフォーマンス発揮に与える影響について、視野内を運動する複数の物体を同時に追跡するスキルなどの知覚・認知能力を基軸として明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究ではeスポーツ競技者のゲームプレイ中の生理心理指標の特徴を種目ごとに解明した.そのために,心拍数,眼球運動,脳波データを測定し,複数対象追跡スキルやミクロ(個人)スキルを評価した.その結果,レースゲームのプレイは心拍数の増加と活気のある気分をもたらすことが観察された.また,プレイ中の眼球運動や脳波データの特徴がスキルレベルやジャンルによって異なることが示された.特に,MOBA選手において,複数対象追跡課題のスコアがスキルレベルと関連することが明らかとなった.以上より,ゲームパフォーマンス発揮にとって,複数対象追跡スキル及び種目に応じた視覚探索方略やフロー状態を維持する重要性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,ゲームプレイ中の心拍変動データ,眼球運動データ,脳波データを収集し,さらに複数対象追跡スキルやミクロを競技種目やスキルレベル別に評価した.特に,脳波データ解析により,特定ジャンルのeスポーツ競技者が課題に没頭したフロー状態にあることが示され,ゲームプレイ中の心理状態やパフォーマンスに関する深い理解が得られた.また,複数対象追跡スキルがMOBAジャンルのパフォーマンス発揮において重要である点は,競技者や指導者がパフォーマンスを向上させるためのトレーニングプログラムの改善や選手のスキルレベル推定に役立つ可能性がある.
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