• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

「雌雄差」に着目した化学物質早期ばく露による成熟後中枢影響の評価

研究課題

研究課題/領域番号 21K17892
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分63030:化学物質影響関連
研究機関国立医薬品食品衛生研究所

研究代表者

齊藤 洋克  国立医薬品食品衛生研究所, 毒性部, 研究員 (70851244)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード神経行動毒性 / 化学物質早期ばく露 / 雌雄差
研究開始時の研究の概要

本研究では、個体の早期における神経シグナルのかく乱によって成熟後に顕在化する中枢神経系への影響と、その雌雄差がどのように生じるのか明らかにすることを目的とする。モデル化学物質を幼若期マウスに投与することにより、成熟後に生じる中枢神経系への影響の性差(影響の違いとしての雌雄差)を行動試験により評価する。その際に、性周期によりばらつきが大きいとされる雌個体の行動試験結果の妥当性をあわせて評価するとともに、ばく露により行動影響が疑われた化学物質については、対応する中枢神経系の構造的・機能的変化を捉え、影響の雌雄差について検討する。

研究実績の概要

本研究では、個体の早期における神経シグナルのかく乱によって成熟後に顕在化する中枢神経系への影響と、その雌雄差がどのように生じるのか明らかにすることを目的とする。モデル化学物質を幼若期マウスに投与することにより、成熟後に生じる中枢神経系への影響の性差(影響の違いとしての雌雄差)を行動試験により評価する。ばく露により行動影響が疑われた化学物質については、対応する中枢神経系の構造的・機能的変化を捉えるための解析を行う。雌の行動は、一般に性周期の影響により雄個体に比べてデータのばらつきが大きくなるとされているが、この点に関して明確な根拠はほとんど示されていない。そのため、選択した行動試験が雌マウスの性周期の影響を受けず、安定して行動影響を捉えられるか否かについてもあわせて検討する。
今年度は、昨年度に引き続き、構築した行動試験バッテリーを用いることで、C57BL/6N雌雄マウスの行動試験による各行動指標のデータを蓄積した。特に、雌個体の行動試験データの例数をさらに追加することで、性周期に依存した行動試験結果のばらつきについて検討をすすめた。また、行動試験により雌雄での影響を評価するためのモデル化学物質については、今年度内に予備実験を行った。参考データの取得が終了したため、本実験に向け、被験物質を幼若期の雌雄マウスへ投与し、成熟後に生じる行動影響の性差および構造的・機能的変化について検討する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

昨年度同様、雌個体の行動試験データの収集に当初の研究計画よりも時間を要したことから、予備検討含め、予定していた投与実験に遅れが生じたため。

今後の研究の推進方策

引き続き雌個体の行動試験データの収集をすすめ、最終年度の報告に向け、モデル化学物質の幼若期マウスへの投与実験を並行してすすめ、成熟後に生じる中枢神経系への影響解析を行う。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 4件)

  • [雑誌論文] Behavioural effects in mice orally exposed to domoic acid or ibotenic acid are influenced by developmental stages and sex differences2021

    • 著者名/発表者名
      Sasaki T, Saito H, Hiradate Y, Hara K, *Tanemura K
    • 雑誌名

      Biochemical and Biophysical Research Communications

      巻: 558 ページ: 175-182

    • DOI

      10.1016/j.bbrc.2021.04.080

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 発生-発達期の化学物質ばく露による情動認知行動毒性の検出と課題2023

    • 著者名/発表者名
      齊藤洋克
    • 学会等名
      第50回日本毒性学会学術年会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 農薬等の化学物質ばく露によって生じる情動認知行動毒性2023

    • 著者名/発表者名
      齊藤洋克
    • 学会等名
      第45回日本中毒学会総会・学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] アセフェート単回経口投与による雄マウスの情動認知行動解析-化学物質曝露影響から考える神経発達障害-2022

    • 著者名/発表者名
      齊藤 洋克、種村 健太郎、菅野 純、北嶋 聡
    • 学会等名
      第49回日本毒性学会学術年会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 低用量化学物質の発生-発達期ばく露による成熟後の神経行動毒性の検出と評価 -発生-発達期マウスへのネオニコチノイド系農薬ばく露影響解析を中心に-2021

    • 著者名/発表者名
      齊藤 洋克、北嶋 聡、菅野 純、種村 健太郎
    • 学会等名
      第48回日本毒性学会学術年会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 招待講演

URL: 

公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi