研究課題/領域番号 |
21K17919
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分64050:循環型社会システム関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
兼松 祐一郎 東京大学, 総括プロジェクト機構, 特任講師 (00839714)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | シミュレーション / 地域システム / オープンデータ / ウェブアプリケーション / 再生可能エネルギー / バイオマス / ライフサイクル評価 / 木質バイオマス / 技術シミュレータ / 産業共生 / LCA / 未利用資源 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、農林業由来資源を用いた物質・エネルギー生産システムの実現を加速するために、地域からの資源・産業データ、研究者からの技術データを継続的に更新可能とし、それらデータを用いたシミュレーションに基づくシステム設計と評価を可能とするステークホルダー参加型の「共創型情報基盤」を開発する。①シミュレータ開発、②データベース開発、③情報基盤としての統合、④共創的仕組みの検証、を研究項目とする。オープンデータを用いた地域資源・産業情報の可視化ツール、資源と技術のマッチングツール、技術モデルを接続したシミュレータを開発し、これらを用いた地域システム設計ワークショップを通して検証と改善を繰り返す。
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研究成果の概要 |
木質バイオマスによる小規模熱電併給を実例として、物質・エネルギーフローのシミュレータを開発し、要素プロセスの組換えた計算も可能とした。学術情報基盤「mdx」を活用し、クラウドシステム上でウェブアプリケーションとして試験的に稼働させた。また、資源供給ポテンシャルのデータベース開発では、地域別のグラフ表示機能を実装、公開し、地理情報システム(GIS)上での可視化ツールも試作した。オープンデータに加えて地域の農林業由来資源に関するデータ収集・蓄積の仕組みについて方法を検討し、木質バイオマスに関しては将来の森林健全化に向けた伐採量データを整備した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
挑戦的な目標が提示されつつも実装が遅れている脱炭素や資源循環の推進に向けて、地域の活性化も視野に入れた農林業資源を活用した技術導入を加速するために、データ活用によるアプローチは必須といえる。本研究の成果は、地域の資源情報を的確かつ迅速に把握し、その特性に合致する技術のマッチング、それらの導入効果の評価をプロセスシステム工学およびライフサイクル思考に基づき可能とするものである。現時点では木質バイオマスを中心とした技術検討を可能とした段階であるが、今後対象資源と技術を拡張し、幅広い分析に対応していく。
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