研究課題/領域番号 |
21K17936
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
須永 恵美子 東京大学, 附属図書館, 特任研究員 (00722365)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | パキスタン / デジタル・ヒューマニティーズ / イスラーム / 人文情報学 / 南アジア / 北インド / コミュニケーション / 宗教書 / ウルドゥー語 / インターネット |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、グローバル化した現代における南アジアを中心とした言語文化の理解のため、ウルドゥー語のコミュニケーションに関する基礎的な研究基盤をつくり上げることを目指している。特に、南アジアが発祥である二つのイスラーム団体に着目し、従来型の紙の出版物と、インターネット上のデジタルな言説空間の相関性を人文情報学の観点から明らかにする。
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研究実績の概要 |
この研究では、現代におけるグローバル化した南アジアを中心に、言語文化の理解のため、ウルドゥー語のコミュニケーションに関する基礎的な研究基盤をつくり上げることを目的としている。2年目の本年は、インターネット上の言説空間における宗教教育を巡る使用言語の分析と、デジタルヒューマニティーズ的手法の習得に勉めた。 日本南アジア学会において、「学術データベースからみる2000年以降のウルドゥー語研究」と題する発表を行い、近年のウルドゥー語研究についてのインターネット上で公開されている論文・研究プロジェクトの分析を、人文情報学的手法から試みた。また、高崎商科大学の紀要にて、日本語、英語、ウルドゥー語による学術空間を可視化する「南アジア研究トピックの変遷―学術論文データベースを活用したテキストマイニングによる分析」と題する論文を公表した。 さらに、デジタルヒューマニティーズの世界的な国際学会であるDigital Humanities 2022において、Visualizing Academic Networks and Trends through Acknowledgements: Japanese Scholars in Islam-related Studiesを共著で発表した。本学会への参加は初めてであり、発表に対してはネットワークの中心性・指向性についての指摘・提言を受けたほか、最新のソフトについてのワークショップや幅広いテーマの講演に連日参加し、新たな学びと人的交流を持つことができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
南アジア系の学術データベースの整理や資料の蓄積を進めることができた。また、人文情報学の国際学会に参加し、口頭発表をすることができた。
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今後の研究の推進方策 |
次年度以降は、ウルドゥー語宗教用語集のための蓄積に取り組む。特にウルドゥー語のコーパスの整理を進める予定である。 また、資料を整理する中で得たパキスタンの出版社のGISデータをもとに、新たな研究上の広がりについても課題として加える予定である。
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