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集落営農による農村コミュニティの変容:共進化と差異化に着目して

研究課題

研究課題/領域番号 21K17942
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分80010:地域研究関連
研究機関国際教養大学

研究代表者

椙本 歩美  国際教養大学, 国際教養学部, 准教授 (90648718)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
キーワード集落営農 / 農村社会 / 地域コミュニティ / 秋田 / コミュニティ / 地域づくり / 農村コミュニティ
研究開始時の研究の概要

日本では、農業と農村を持続させるため、国の政策によって集落営農が勧められてきたが、多くの農村集落では縮小や衰退が進んでいる。果たして集落営農は、農村社会の維持につながるのか、また新たな農村コミュニティの創出につながるのか。フィールド調査による事例分析をもとに、これらの問いを明らかにするとともに、農村コミュニティの変容をとらえるための分析枠組みを提示する。

研究実績の概要

2023年度の研究成果は、(1)国際学会での研究発表、(2)先行研究のレビュー、(3)データ収集である。(1)国際学会での研究発表については、XX ISA World Congress of Sociologyにおいて、“Changing and Unchanging Farming: Farmland Consolidation and Diverse Reactions among Farmers in a Japanese Community” と題して行った。これは、これまでのフィールド調査から得られたデータを分析し、既存研究の中に位置付けて学術的な意義を明確化するための口頭発表であり、一定の知見を得ることができた。(2)先行研究のレビューについては、文献調査を継続することで、関連する事例や理論などについて知見を深めることができた。(3)データ収集については、申請時の予定よりも遅れているものの、調査対象地について地域社会や土地利用および政策や事業についての情報を得ることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究成果の発表や先行研究のレビューについては進められているが、データ収集については当初の計画より遅れている。その理由は、調査対象としている法人の状況を鑑みると、インタビューやアンケートなどデータ収集を目的とする現地調査を積極的に実施することが容易ではないためである。その背景には、当初予期していなかった法人の経営状況および地域社会の事情が生じているためである。したがって、現状において実施可能な内容や方法を検討しながら、研究計画を見直して、研究テーマに関連する調査を実施した。

今後の研究の推進方策

本研究は当初、3つの集落営農についての比較研究を行う計画を立てていた。しかしながら、それぞれの法人が複雑な事情を有しており、社会や地域の状況に即してその時々の経営のあり方も左右されていることから、フィールド調査を行う上で研究者側にも様々な配慮が求められる。現状では、3つの事例について同様に調査することは難しいため、今後は中心的に調査する対象地をしぼることで研究課題や目的に資するような議論や成果を出していきたいと考えている。また、2023年度は調査地の農村社会の構造、地域文化さらに地域の歴史についてもフィールド調査を行うことができた。これらは、本研究課題の中心テーマではないものの、現在の地権者や農業のあり方に間接的に関わる要素であり、対象地域の特性や土地所有者の意見の背景を理解するうえでも重要な情報になった。今後は、現地の状況に即して、中心的に調査を行う対象地をしぼるとともに、農村社会の構造や地域の歴史文化についての調査を加えることで、今日の集落営農のあり方をより多面的に理解し、本研究課題を掘り下げていきたいと考えている。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Agriculture corporations in rural Japan: fractured mirrors of past, present and future2022

    • 著者名/発表者名
      Rosenberger Nancy, Sugimoto Ayumi
    • 雑誌名

      Asian Anthropology

      巻: 21 号: 1 ページ: 24-38

    • DOI

      10.1080/1683478x.2021.2018762

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり / 国際共著
  • [雑誌論文] 秋田県のGBビジネス事業における地域の実践2021

    • 著者名/発表者名
      椙本歩美
    • 雑誌名

      国際教養大学アジア地域研究連携機構研究紀要

      巻: 13 ページ: 15-26

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] Changing and Unchanging Farming: Farmland Consolidation and Diverse Reactions among Farmers in a Japanese Community2023

    • 著者名/発表者名
      Ayumi Sugimoto
    • 学会等名
      XX ISA World Congress of Sociology
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] Market Economy for Non-Market Value: A Community Development Project in a Mountainous Area of Japan2023

    • 著者名/発表者名
      Ayumi Sugimoto
    • 学会等名
      XX ISA World Congress of Sociology
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [図書] 秋田から考えるアジアの地域協力2022

    • 著者名/発表者名
      熊谷嘉隆・水野智仁編
    • 総ページ数
      237
    • 出版者
      芦書房
    • ISBN
      9784755613258
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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