研究課題/領域番号 |
21K17976
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分80020:観光学関連
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研究機関 | 淑徳大学 |
研究代表者 |
外山 昌樹 淑徳大学, 経営学部, 助教 (20890354)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 観光地ブランド / 地域産品ブランド / マーケティング |
研究開始時の研究の概要 |
観光地ブランドと地域産品ブランドが相互に好ましい影響を与え合うことで、観光客数の増加や、地域産品の売上増加につながることが期待される。しかし、その詳しいメカニズムについては明らかになっていない。 そこで本研究は、観光地ブランドと地域産品ブランドの相乗効果の創出メカニズムについて解明する。具体的には、(1)観光地ブランドの価値評価が、地域産品ブランドの購入意向に与える影響、(2)地域産品ブランドの価値評価が、その産地である観光地への訪問意向に与える影響の2点について、消費者へのアンケート調査データを用いた実証分析を通じて明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究は、観光地ブランドと地域産品ブランドの相乗効果の創出メカニズムについて解明することを目的に実施している。本年度は、2つの課題について以下のような研究を行った。 (1)観光地ブランドの価値評価が、地域産品ブランドの購入意向に与える影響については、まず、観光地ブランド価値の評価モデルについて検討した論文の修正を進めた。論文は、経営関連学会協議会の電子版英文ジャーナルであるJournal of Japanese Managementに掲載された。また、観光地ブランドの価値評価が地域産品ブランドの購入意向に与える影響について説明する仮説モデルを検証するためのアンケート調査を実施した。 (2)地域産品ブランドの価値評価が、その産地である観光地への訪問意向に与える影響については、これらの関係性を説明する仮説モデルを構築し、当該モデルを検証するためのアンケート調査を実施した。仮説モデルの検証対象とする地域産品ブランドとして、飛騨牛を取り上げた。調査結果を分析したところ、地域産品ブランドの機能的イメージと産地消費イメージが、食の観光地イメージを経由し、最終的に産地への訪問意向を高めることが示された。産地消費イメージが、直接的に産地への訪問意向を高めることも明らかになった。これらの内容は、日本マーケティング学会のオーラル・セッションで発表した。同セッションで発表した内容に関するフルペーパーは、カンファレンス・プロシーディングスに掲載された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新規科目を担当したことにより教育に関する業務量が増加し、研究時間を十分に確保できなかったため、アンケート調査の分析が年度内に完了しなかった。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度に実施したアンケート調査結果の分析と考察を進め、学会発表や論文等の発表を行っていく。また、考察結果を基に、観光地ブランドと地域産品ブランドの相乗効果の創出メカニズムについて整理する。
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