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昭和期を中心にした少女雑誌に見る女子アスリートのジェンダー表象

研究課題

研究課題/領域番号 21K17990
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分80030:ジェンダー関連
研究機関専修大学

研究代表者

山田 昭子  専修大学, 文学部, 兼任講師 (80823997)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワードジェンダー / 少女雑誌 / アスリート / 少女の友 / 少女倶楽部 / 運動小説 / スポーツ / 昭和
研究開始時の研究の概要

スポーツとジェンダーの関係が注目を浴びている現在、特に女子アスリートが抱えるジェンダー上の葛藤は、日本のスポーツが隆盛を極めはじめる昭和期から続いている。アスリートとしての自分と女性としての自分、自他の身体イメージの乖離・葛藤は、当時の少女雑誌でどのように表現され、読者たちはそれを受け止めていたのか。本研究では現代にも続く女子アスリートたちのジェンダー上の葛藤、それに伴って生じる「ゆがみ」を、昭和期の少女(少年)雑誌言説に限定し、明らかにしていく。

研究実績の概要

令和5年度は昨年に引き続き、小泉葵南をはじめとする運動小説作家についての個別調査を行った。小泉葵南については野球博物館にて調査を行い、『野球界』を中心に分析を進めていった。『野球界』は小泉葵南が深く関わった雑誌であり、小泉は編集をつとめるかたわら、多くの記事を執筆している。並行して女子野球についても資料を集め、昭和50年代に一大ブームとなった女子野球の普及と重なるようにして流行していた、映画やアニメなどメディアとの関連についても調査を進めた。また、人見絹枝についても昨年度から引き続き考察を進めている。人見絹枝関連記事はもちろんのこと、自身が書いた著作物についても重点的に収集を進めた。
『少女の友』の周辺雑誌として同社刊行の『新女苑』についても着目し、中里恒子作品を中心に『新女苑』について考察することで、『少女の友』との関連を見ていった。
『少女倶楽部』掲載の運動小説に関する考察は、既発表の論文(「「少女倶楽部」における運動小説について」、『芸術至上主義文芸』2007年11月)にてまとめているが、次度刊行予定の自著に収録するにあたり、一部加筆修正を行った。
『日本少年』については、いずれの文学館も昭和期の所蔵が少なく、収集にあたり困難を極めているが、大正期、明治期にも範囲を広げ、昭和期への接続を探っていった。なお、現在は雑誌掲載記事や小説を対象として調査を進めているが、スポーツに関連する付録や、広告も視野に入れ収集を進めていった。「広告」に関しては、以前、同社刊行の雑誌間における同一会社の広告を調査した際、男女差が顕著に出ることが判明したため、スポーツにおいてはどのような差異が見られるのか、次年度にはそれらも含めまとめていきたい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

資料収集に時間がかかり、整理分析の面で当初の予定より遅れているため。

今後の研究の推進方策

令和6年度は以下の二点を研究の推進方策とする。
1.文学館未所蔵による未確認号に関し、購入などによる補填を行なうこと。
2.『少女倶楽部』『少女の友』『少年倶楽部』『日本少年』四誌の比較分析。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] 「『新女苑』における中里恒子の仕事」2023

    • 著者名/発表者名
      山田昭子
    • 雑誌名

      『芸術至上主義文芸』

      巻: 49 ページ: 29-34

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 『少年倶楽部』『少女倶楽部』における運動小説をめぐる人々―小泉葵南の仕事2023

    • 著者名/発表者名
      山田昭子
    • 雑誌名

      関東学院大学高等教育研究・開発センター年報

      巻: 8 ページ: 59-73

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • オープンアクセス

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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