研究課題/領域番号 |
21K18020
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90020:図書館情報学および人文社会情報学関連
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
谷岡 健資 同志社大学, 生命医科学部, 助教 (40782818)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 潜在変数を導入した処置効果推定方法 / 処置効果 / スパース推定 / 多変量回帰 / 多変量データ解析 / 次元縮約法 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では臨床試験や観察研究の結果から,被験者ごとの治療効果を推定するために有効な共変量の特徴を選択・把握するための統計的手法の開発を行う.現在,様々な治療効果推定に関する研究がなされているが,単一アウトカムの治療効果を推定するモデルがほとんどである.しかし,実際の臨床試験等では,治療の評価項目として複数観測されることが多いにも関わらず,複数の治療効果推測のための変数選択を目的とした研究は今まであまり行われていない.そこで,複数の評価項目による治療効果と関連した共変量データの変数選択を実施し,その関係性を把握することが可能な統計的手法の開発を行うことが本研究の目的となる.
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研究実績の概要 |
本研究では,尺度混在複数アウトカムに対する潜在変数を導入した処置効果推定のための統計的手法の開発を目的としている.臨床試験等では主要評価項目に基づいて試験結果の成否を決定することが多い.しかし,探索的な目的でデータ解析を実施する場合,1変量アウトカムではなく,むしろ多変量アウトカムを用いた方がより多くの情報を抽出することができると考えられる.研究の進め方として2段階で進めていくことを計画している.まず,1段階目は同一尺度の多変量アウトカムに対する潜在変数を導入した処置効果の推定方法を開発し,第2段階で尺度混在多変量アウトカムに対する処置効果の推定方法を開発することを予定している. 今年度は前年度に引き続き1段階目の研究である同一尺度複数アウトカムに対する潜在変数を導入した処置効果の推定方法の研究開発をすすめた.開発した方法は無作為化比較試験および観察研究の双方の状況で適用可能であり,潜在変数によってその特徴を解釈することが可能である.具体的にはパス図を用いて,どの変量がどのアウトカムの処置効果に影響を与えるかということを視覚的に把握することが可能となる.本研究成果は国際学術雑誌に掲載された.また,外れ値が混入した場合の同一尺度複数アウトカムに対する方法についてもロバストな縮小ランク回帰を用いた方法として開発した.さらに,不随研究としてL0ノルムとL1ノルムを組み合わせたノイズに強い処置効果推定のための方法を開発し,当該研究成果を現在学術雑誌に投稿中である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初想定していた尺度混在型アウトカムに対する処置効果推定のための方法,モデル,最適化問題を見直し・変更を行った.その結果,尺度混在型アウトカムに対する処置効果推定のための統計的手法の開発を実施する為には多目的最適化問題を解く必要が生じた.それに伴い,当該文献の調査が遅延していることが理由としてあげられる.
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今後の研究の推進方策 |
前年度から引き続き潜在変数を導入した,生存時間複数アウトカムに対する処置効果推定方法の開発を進める.その後,潜在変数を導入した尺度混在複数アウトカムに対する処置効果推定のための統計的手法の開発を行う.また当該結果を実際の臨床試験データへ適用し,その結果を国内もしくは国際会議で発表することを予定している.
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