研究課題/領域番号 |
21K18055
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90110:生体医工学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
金子 美樹 大阪大学, 大学院基礎工学研究科, 助教 (10795735)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 女性の健康 / ウェアラブルデバイス / 生体・環境情報処理 / 月経随伴症状 / 月経周期 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,心拍数,体温,身体活動量などを連続計測できるウェアラブルデバイスを用いて女性の生体情報をモニタリングし,月経に関連した体調変化の見える化を目指す.日常生活・仕事中の生体情報の長期計測を可能にし,月経周期や随伴症状に関連した体調変化を生体情報に基づき分析する.また生体情報に加えて,環境センサからえられる温湿度情報,アンケート調査からえられる食や睡眠などの生活情報を計測する.これらのデータの分析法を開発することで,月経周期や随伴症状に影響を与える因子との関係性を解明する.
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研究成果の概要 |
本研究は,スマート衣服による日常生活中の生体情報モニタリングを実現することで,月経に関連した体調変化を見える化し,月経随伴症状の治療や緩和をサポートする基盤技術を開発することを目的としている.以下に成果概要を記す. 本研究では,年単位で計測実施.女性の年周期の体調変化,生体情報との関連性の分析が可能となった.また,生体・環境情報を用いて開発した指標を用いることにより,女性の主観的疲労感との関連性を示した.さらに,スマート衣服により計測した生体情報を用いることで,月経による体調不良と生体情報の変化や生活習慣との関連性を示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
女性の約9割において月経前や月経中に,心身の不調が起こる.しかし,月経随伴症状に対する社会の認識は低く,必要な治療や症状の緩和へつなげられていない女性が多く,社会における実情は十分に明らかになっていない.本研究では,心拍数,体温,身体活動量などを連続計測できるスマート衣服(ウエアラブル生体センサ)を用いて女性の日常生活中の生体情報をモニタリングすることで,月経に関連した体調変化の見える化を実現した.これらの知見により,女性の性周期に伴う心身の変化の理解に繋がり,女性の苦痛や不安を軽減,日本が目指す女性が輝く社会支援の実現が期待できる.
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