研究課題/領域番号 |
21K18091
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90130:医用システム関連
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研究機関 | 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 |
研究代表者 |
相場 俊樹 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 量子医科学研究所 重粒子線治療研究部, 研究員 (50759008)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | エピゲノム / バイオマーカー / 骨軟部肉腫 |
研究開始時の研究の概要 |
希少がんである骨軟部腫瘍の中でも、軟骨肉腫と一部の軟部肉腫は中高年以降に多く、残された最後の治療法ともいえる重粒子線治療を適応しても、5年全生存率はいまだ低い。そこで本研究では、重粒子適応難治性骨軟部肉腫の早期発見及び局所制御に資するバイオマーカーを探索する。具体的には、DNAメチル化変化などのエピゲノム変異に着眼した。特に近年、DNA脱メチル化機構の中間体が発がん過程で重要な役割を担っていることが示唆されていることから、この中間体を検出する高精度・高感度大規模解析法を開発し、重粒子適応難治性骨軟部肉腫の解析に適用することで、早期発見・局所制御に資するバイオマーカーを探索する。
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研究実績の概要 |
希少がんである骨軟部腫瘍の中でも、軟骨肉腫と一部の軟部肉腫は中高年以降に多く、残された最後の治療法ともいえる重粒子線治療を適応しても、5年全生存率はいまだ低い。そこで本研究では、重粒子適応難治性骨軟部肉腫の早期発見及び局所制御に資するバイオマーカーを探索する。具体的には、DNAメチル化変化などのエピゲノム変異に着眼した。特に近年、DNA脱メチル化機構の中間体が発がん過程で重要な役割を担っていることが示唆されている。そこで、応募者らがこれまでに開発してきた高精度・高感度メチル化大規模解析法をDNA脱メチル化機構の中間体検出用に新たに改変し、高精度・高感度メチル化大規模解析法とともにこれを重粒子適応難治性骨軟部肉腫の解析に適用することで、早期発見・局所制御に資するバイオマーカーを探索する。 今年度は重粒子適応難治性骨軟部肉腫のうち軟骨肉腫患者の血液DNAおよび健常人に関して、開発したDNA脱メチル化機構の中間体検出法を用いて血中ヒドロキシメチル化DNAの解析を行った。軟骨肉腫患者の局所制御不良患者、良好患者、健常人(N=5-6)を解析した結果、軟骨肉腫の制御不良郡で血中ヒドロキシメチル化が低下もしくは上昇しているすなわち重粒子適応難治性骨軟部肉腫における制御不良のマーカー候補を見出すことに成功した。また軟骨肉腫患者において健常人と比べ血中ヒドロキシメチル化が低下している軟骨肉腫のマーカー候補を見出すことに成功した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究課題における解析装置である3730シークエンサーが故障したため、その修理もしくは代替に関する検討が必要になったため。
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今後の研究の推進方策 |
今まで使用していた3730シークエンサーの代替としてプロトコール改変の上、他のサンガーシークエンサーに加えて、次世代シークエンサーを使用して解析する。またそれと並行し3730シークエンサーの受託解析にてその結果を再確認する。
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