研究課題/領域番号 |
21K18287
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研究種目 |
挑戦的研究(開拓)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
仲上 豪二朗 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (70547827)
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研究分担者 |
関野 正樹 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (20401036)
山内 敏正 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (40372370)
栗田 昌和 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (20424111)
南 豪 東京大学, 生産技術研究所, 准教授 (70731834)
麦田 裕子 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (00804874)
峰松 健夫 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (00398752)
真田 弘美 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (50143920)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
25,480千円 (直接経費: 19,600千円、間接経費: 5,880千円)
2023年度: 8,580千円 (直接経費: 6,600千円、間接経費: 1,980千円)
2022年度: 10,920千円 (直接経費: 8,400千円、間接経費: 2,520千円)
2021年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
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キーワード | ドレッシング材 / 局所低周波振動 / 糖尿病足潰瘍 / 難治性潰瘍 / 看護理工学 / スマートドレッシング / 低周波振動 / 人工知能 / 振動 / 糖代謝 / 糖取り込み / ドレッシング / デバイス |
研究開始時の研究の概要 |
糖尿病足潰瘍を有する患者では血糖コントロールの困難さにより創傷治癒が著しく阻害されている。本研究では、創部局所のインスリン抵抗性改善を促すことにより、高血糖状態に起因する創傷治癒遅延を是正できると考え、創部への振動刺激によって局所インスリン抵抗性を改善させ創傷治癒を促進させるという方法を着想した。本研究では、振動によって糖取り込みによる局所インスリン抵抗性を改善させアルギニン産生を促し、さらに血管拡張により血流を促進させることで治癒を促進させる新規デバイスを開発する。
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研究成果の概要 |
本研究は、非侵襲、非拘束、リアルタイムな看護技術・機器の開発・普及に向けた看護理工学研究によるリバーストランスレーショナルリサーチのモデルケースとして、インテリジェントバイブレーションドレッシング材開発を遂行するものである。局所低周波振動(Low Frequency Vibration: LFV)による高血糖ラットモデル全層欠損創に対する創傷治癒促進効果を検証した。その結果、LFVによる脂肪細胞での糖代謝改善効果、高血糖ラットモデル全層欠損創へのLFVによる創傷治癒促進効果、ウェアラブルバイブレーションドレッシング材による創傷治癒促進効果が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では局所低周波振動が有する新規糖代謝促進メカニズムに基づき、糖尿病足潰瘍の創傷治癒を促進するための新たなドレッシング材の開発を目的とした。その結果、創傷治癒を阻害する様々な因子を抑制することで、高血糖ラットモデルにおいて全層欠損創の創傷治癒が促進した。本デバイス開発は積極的かつ自律的な治療も提供できるだけでなく、異分野融合型研究によりスピード感をもって実用化することを目指し、人と先端技術が共生する新しい時代の医療革新を築いていくことが期待される。
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