研究課題/領域番号 |
21K18290
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研究種目 |
挑戦的研究(開拓)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
小松 雅代 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (80726315)
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研究分担者 |
祖父江 友孝 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50270674)
野田 龍也 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (70456549)
盛一 享徳 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, その他, 室長 (50374418)
向野 雅彦 藤田医科大学, 医学部, 准教授 (30424170)
大野 ゆう子 大阪大学, 医学系研究科, 名誉教授 (60183026)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
11,960千円 (直接経費: 9,200千円、間接経費: 2,760千円)
2024年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
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キーワード | ICF / 難病 / 小児慢性特定疾病 / 社会参加 / 生活機能 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、国際統計分類(ICF)を用いて、難病・小慢患者の生活機能をICFを用いてコード化し、共通した生活機能評価尺度としてICFコードを普及するための基礎資料を得ることである。また、難病・小慢患者の生活機能の全体像をICFコードにより明らかにし、療養生活における経時的な変化に対する生活機能評価を具体的に提示することで、社会参加の支援を行うことである。難病・小慢患者約100万人の生活機能情報を用いて、ICFとICDを連動させたコーディングによる本研究は、ICFを学術的、社会的側面から価値を高め、世界的に報告できる初めての試みであり、世界に向けてインパクトを与えるものである。
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研究実績の概要 |
難病・小児慢性特定疾病(小慢)患者の疾患と生活機能について、国際生活機能分類(International Classification of Functioning, Disability and Health :ICF)を用いてコード化し、共通した生活機能尺度としてICFコードを普及するための基礎資料を得ることを目的としている。2020年度から追加した疾患についてのICFコーディングは概ね終了した。計画通りに2021年度は、指定難病患者データベース及び小児慢性特定疾病児童等データベースの利用申請(厚労省)を行ったが、提供側によるデータ利用申請の一時停止から、年度内にはデータを入手することはできなかった。そのため、データ解析には至っていない。 一方、ICFコーディングの整合性に関する分析では、既存の評価尺度項目を複数の評価者がICFコードによるリコードを行い、複数の評価者間(3者間)の一致率を算出し、ICFコードと評価尺度のリコードにおける課題を明らかにした。結果、評価尺度全体51による質問項目数は1,906で、3評価者間の不一致項目は691(36.3%)であった。各評価者によるリコードのκ係数は、全質問項目では0.763であったことから、概ね3者間によるコーディングでも整合性が図れていることが明らかとなった。 この結果については、第42回医療情報学連合大会・第23回日本医療情報学会学術大会(2022年11月)にて学会報告を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
指定難病患者データベース及び小児慢性特定疾病児童等データベースの利用申請(厚労省)を行ったが、提供側によるデータ利用申請の一時停止から、年度内にはデータを入手することはできなかった。そのため、データ解析には至っていない。そのため、研究計画としては遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
データ入手が可能となるまで、ICFコーディングの整合性について再確認を行い、難病・小慢疾患に関する情報収集を行う。 データ入手後は、速やかに解析を進める予定である。
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