研究課題/領域番号 |
21K18331
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分1:思想、芸術およびその関連分野
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
原 寛道 千葉大学, デザイン・リサーチ・インスティテュート, 教授 (30361413)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 遊び環境 / 公園遊具 / 移動式遊び場 / 移動式遊具 / プレーパーク / プレーリーダー / 小学校放課後 / 居場所 / 利用者参加型遊具 |
研究開始時の研究の概要 |
都市公園の固定遊具は、導入の際に住民説明などで利用者の意向が反映する試みはあるが、利用開始後は、そららの遊具を受け入れるしかない受動的な関わりとなっていた。 本研究で対象とする、移動式遊具は、利用者が積極的に使い方を選択することができるものである。これは、管理運営に利用者が主体的に関わるプログラムも実現可能となる。よって、本研究では、利用者参加型の移動式遊具の総合的なデザインの開発を行う。
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研究成果の概要 |
移動式遊具とは、固定されない遊具による遊び環境づくりであるため、公共的な場において特定の利用に固定されない。このことは利用者の活用方法によって場の属性を変化させることが可能であり、さらに、場の属性を変化させることで、利用者の活用方法も変化させることが出来ることが分かった。小学校中高学年のように、現代社会の時間や空間が高密度に計画されて隙間のない社会の中で、自分たちの遊び場を得るためには、環境の側が柔軟に対応する必要があるが、移動式遊具による実践では小学校中高学年のこども達がこれまで以上に多く関わることが示され、多くの成果を示せた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
市民運動として1970年代から徐々に日本に広がってきたプレーパークは、通常の公園遊具で実現する遊び環境に比較して極めて革新的な取組であり、公共的な場におけるこどもの遊び環境の可能性を大きく広げた。しかし、日本全国でプレイパークとして活動をしている公園は、2016年度で406団体であるが、都市公園は2014年度で105,744箇所の数と比較すると極めて少数であり、必ずしも広く展開できている状況となっていない。公園に基礎で固定する通常の遊具は安全基準による制約から革新的取組は期待できない。移動式遊具の可能性を年公園において3年間にわたり実践検証したことは大きな社会的意義があると考えられる。
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