研究課題/領域番号 |
21K18334
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分1:思想、芸術およびその関連分野
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
北村 明子 信州大学, 学術研究院人文科学系, 教授 (40334875)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 国際協働舞台創造 / 伝統芸能 / デザイン経営 / コンテンポラリーダンス |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,人類学的なフィールドワークから現地の生活や共同体をしっかりととらえる視点と,デザイン経営のデータ・情報から知識を生み出し,各プラットフォームを連携させていくマネジメント方法論と,感性, 感覚・知覚的な非言語領域を含む芸術研究の視点を融合させた,「生きた」学術的芸術研究の試みである。国際協同芸術の創発を加速させ,過疎化・高齢化する土地の消えゆく芸術文化の継承・発展といった課題にも,後世に伝承していく方法として新たな視座を投げかけていく。
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研究成果の概要 |
現代の国際協働による舞台芸術創作方法論について、アイルランド、ウズベキスタン、日本の対象地域のダンスコミュニティにて検証。ニーズの調査→ニーズと問題点の明確化→企画→企画のテスト を経て問題意識を抽出。各地域の専門家、教育機関、行政等との協働による客観的調査と分析・情報共有から、個々の芸術家の作品創作活動の内容を見直すクリエーションプロセスを検証。さらに、芸術表現の思惑を広く情報共有する地域社会をマネジメントしていく創作活動のケーススタディーとして、ワークショップ、レクチャー、作品上演、アフタートーク、鑑賞分析等のフィードバック結果の検証を組み合わせた企画を実施し、各地域の結果を比較した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、芸術創造活動と地域社会の連携を強化し、国際協働による舞踊表現の新たな方法論を検証した。芸術家と地域社会とのコミュニケーション不足、地域ニーズのリサーチや芸術活動を社会的に根付かせる「デザイン経営」のマネジメント手法の導入などにより、芸術活動の問題を学術的に議論する基盤を探求。また、芸術家の国際的な活動について、地域共同体やコミュニティとの対話の場と方法論を提供することで、舞踊表現の社会的役割を考察する場の機能を促進した。芸術人類学的な視点とデザイン経営の手法を融合させたことで、新たな研究スキーム構築の可能性を齎し、舞踊研究活動が地域の生活文化の継承と発展に新たな視座を提供した。
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