研究課題/領域番号 |
21K18335
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分1:思想、芸術およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋産業大学 (2022) 名古屋大学 (2021) |
研究代表者 |
横山 悦生 名古屋産業大学, 現代ビジネス学部, 教授 (40210629)
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研究分担者 |
市原 猛志 熊本学園大学, 商学部, 講師 (00590564)
石田 正治 名古屋芸術大学, 芸術学部, 非常勤講師 (30402671)
川島 智生 京都華頂大学, 現代家政学部現代家政学科, 教授 (60534360)
Mayer Oliver 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (80378231)
中山 嘉彦 大阪学院大学, 経済学部, 教授 (80237479)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 産業遺産 / ルール工業地帯 / 工場 / 鉄道遺産 / 産業遺産ルート(ERIH) / 保存と利活用 / ドイツ / 宇治発電所 / 鉄道 / ノルトライン・ヴェストファーレン州 / 鉱山 / 産業遺産ルート / 工場建築 / 炭酸水工場 / 紡績工場 / 酒造 / 製鉄 |
研究開始時の研究の概要 |
過去に創出された産業技術の成果である産業遺産、近代化遺産は、歴史的、技術的、社会的に価値ある文化遺産であるが、その概念、保存・継承、利活用のあり方は法規や文化的習慣を背景に国によって大きく異なる。これらを比較し学問的に検討、評価するためには、学際的な研究 再構成が必要である。本研究では、これまで個別に議論されてきた産業遺産を取り巻く諸要素、すなわち所有者、地域住民、行政、保存のための科学技術などを多面的に捉え、それらの相互作用として産業遺産を再評価し、持続可能な保存と利活用のためのマネジメンの解を探索しようとするものである。
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研究成果の概要 |
ヨーロッパ産業遺産ルートのもととなったルール地方の産業文化ルートの歴史と現状、産業文化ルートにおける管理運営と産業遺産の観光 資源化についての成果を検討した。スウェーデンについてはコロナ禍等のために実施することはできなかった。国内の産業遺産については、鉄道遺産の価値変遷と電気品について、東芝・東洋電機製造・日立製作所・三菱電機のメーカー別に技術発展の跡づけを試みた。工場については、明治期の煉瓦造の紡績工場を調査し、文化財的な位置付けの基礎資料を提示した。大正2(1913)年に完成した宇治推力発電所について、現地調査と文献調査を実施し、プラン・構造・意匠の面からその特徴と建築設計者を特定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ドイツのルール工業地帯に点在する産業遺構・遺跡は、炭鉱の巻き上げ機や坑道、製鉄所の高炉、コークス炉、ガスタンク、運河、鉄道などの諸施設である。それらは巨大な機械構造物であり建造物である。それらを文化的、社会的、歴史的価値あるものとして意義づける時、将来に末永く保存する価値あるものは産業遺産と呼ばれる。産業遺産の保存と継承には、相当の財源の確保が必須である。産業文化ルートという仕組みは、産業遺産を観光資源と位置づけて行政や財団などが修復・整備し、テーマごとに観光ルートとして結びつけることによって、観光資源としての価値をより高めている。この取り組みが地域の環境保全と再生に大きな役割を担っていた。
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