研究課題/領域番号 |
21K18377
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分2:文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 国立民族学博物館 |
研究代表者 |
菊澤 律子 国立民族学博物館, 人類基礎理論研究部, 教授 (90272616)
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研究分担者 |
原 大介 豊田工業大学, 工学部, 教授 (00329822)
吉岡 乾 国立民族学博物館, 人類基礎理論研究部, 准教授 (20725345)
林 美里 中部学院大学, 教育学部, 准教授 (50444493)
巽 智子 神戸大学, 国際文化学研究科, 准教授 (60837988)
相良 啓子 国立民族学博物館, 人類基礎理論研究部, プロジェクト研究員 (90748724)
佐野 文哉 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 客員研究員 (00965501)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 言語情報と非言語情報 / 視覚を中心としたコミュニケーション / 言語変化 / 生物としてのヒト / 認知能力 / 脳機能 / 身体機能 / 身体的制約と文化の発達 / ヒトの身体能力 / 社会規範 / 環境への適応 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、人間の言語の特徴を、ヒトの生物としての特徴という視点から見ることで、新たな言語観と言語研究の手法の創出につなげようとするものである。これまでの言語変化の研究では、具体的な言語現象を分析し、そのパターンと変化が起きる条件を解明することを主軸としてきた。これに対し本研究では、伝達シグナルの異なる音声言語と手話言語という異なるモードの言語を対象とし、生理学的・生物学的な視点から言語現象を分析することで、言語に関する新たな知見を拓く。なお、ここでいう「手話言語」とは、音声言語を視覚化した対応手話ではなく、音声言語とは異なる独自の文法を持つ、ろうコミュニティーで使われる手話言語のことを指す。
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研究実績の概要 |
他の関連研究プロジェクトと連動することで、異なるコミュニケーション特性をもつ成員が協働で具体的な作業を進める場を複数もち、そのプロセスを観察した。特に、音声言語と手話言語によるコミュニケーションに焦点をあて、身体機能と言語変化の関わりを考察するうえで重要だと考える共通点と違いを観察した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
言語やコミュニケーションに関わる部分については、研究を進めることができ、また、後継プロジェクトに関する見通しをたてはじめることができた。一方で、本プロジェクトの肝となる生物的な要素についての主要な考察とその成果の報告は、2024年度に持ち越すこととなった。
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今後の研究の推進方策 |
これまでに得られた知見に基づき、本プロジェクトの核となる「生物としてのヒト」に焦点をあて、本研究終了後の展開も含めて、研究および検討を進める。
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