研究課題/領域番号 |
21K18400
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分4:地理学、文化人類学、民俗学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
與倉 豊 九州大学, 経済学研究院, 教授 (70586552)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ネクサス構造 / イノベーション / 特許 / 都市 / 産業集積 / 関係論的経済地理学 / 地理的ネクサス / 企業間関係 / 都市間関係 |
研究開始時の研究の概要 |
「ネクサス」は,地域で構築される多様な関係性を束・連鎖として捉える概念装置であり,複数のネットワークを検討するための分析枠組みを提供している.ネクサスの研究成果と,ローカル,リージョナル,ナショナルといった重層的な空間性を重視する,関係論的経済地理学の成果とを接合させ,「地理的ネクサス」概念を定置することにより,ネットワーク間の相互作用関係を評価するための理論的・方法論的枠組の構築が可能になる.
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研究実績の概要 |
本年度は都市内部のネクサス構造に分析の焦点を置き,市街地再開発事業や都市政策の現状と展望について検討した.具体的な対象事例としては,福岡市および鹿児島市の再開発事業を取り上げ,自治体への聞き取り調査の準備のほかに,デベロッパーや民間企業の動向について新聞記事や既存論文の渉猟などを中心として資料分析を行った.実態調査前の資料分析などは順調に進めることができたものの,聞き取り調査のスケジュール調整にやや時間をかけることになった.2022年度内に聞き取り調査を開始できなかったものの,2023年4月上旬に鹿児島市建設局都市計画部市街地まちづくり推進課への聞き取り調査を行うことができ,鹿児島中央駅地区,天文館地区を中心に面的に進行中の中心市街地の再開発事業の動向と多様な主体間関係のあり方について考察を進めることができた. 一方,当初の研究目的に掲げていた特許データベースを用いた企業間関係にもとづくネクサス構造の分析については,特許のデータベース購入から,実際にデータを使用可能になるまで,当初想定していなかったタイムラグがあり,一か月以上かかったうえに,データ分析において協力を仰いでいた研究協力者が業務多忙であったため,年度内に十分な分析を行うことができなかった.ただし,理論的な検討を通して,関連多様性概念を特許分析に援用する可能性について理解を深めることができた.以上の成果を援用し,最終年度において定量的な分析へと発展させることについておおよその目途をつけることができた.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
特許データベースの購入から,実際に利用可能になるまで想定よりタイムラグがあったこと,さらにデータベースの活用の際に協力を仰いでいた研究協力者が業務多忙であったため,特許データベースを用いた実証分析の共同研究の進捗が遅れている.
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は研究協力者の所属が変更となり,研究に注力できるようになると見込まれているため,特許データベースの利用により主体間のネクサス構造の解明を試みる.
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