研究課題/領域番号 |
21K18424
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分7:経済学、経営学およびその関連分野
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研究機関 | 政策研究大学院大学 |
研究代表者 |
岡本 亮介 政策研究大学院大学, 政策研究科, 准教授 (60323945)
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研究分担者 |
細江 宣裕 政策研究大学院大学, 政策研究科, 教授 (60313483)
阿久根 優子 日本大学, 生物資源科学部, 准教授 (90363952)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2022年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 生産性 / 養鶏業 / 公設試験場 / 応用一般均衡モデル / 鳥インフルエンザ / 畜産 |
研究開始時の研究の概要 |
グローバル化の進展によって人と物の流れが加速し、それと同時にさまざまな伝染病 や病害虫もより速く、より遠くへ運ばれるようになった。これに対応した政策とそれを裏付ける分析枠組みが必要である。本研究では、農学分野における防疫体制の分析と、経済・地 理・交通といったものをカバーする経済分野を融合して、家畜伝染病・人獣共通感染症の影 響予測をするための分析ツールを開発する。それを用いてフィリピンや日本におけるアフリ カ豚熱(豚コレラ)、鳥インフルエンザ等の深刻な感染症の影響について政策分析を行う。
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研究実績の概要 |
フィリピンにおける養鶏業で発生した鳥インフルエンザの影響を分析するために、静学的な応用一般均衡(computable general equilibrium, CGE)モデルを構築し、分析結果をまとめた草稿を執筆した。著者間でその結果や分析の視点について吟味し議論して改訂を進めているところである。そこで考慮されているような生産性の変化は農業一般に発生しうるものであるから、養鶏業に限らない農業一般に関する基礎的な研究として、農家の生産性が技術指導等によってどのような影響を受けるのかをミクロデータを用いて吟味した。具体的には、Akune & Hosoe (2021, Agricultural Economics)で推定した農家の生産性(total factor productivity, TFP)分布の推定手法を拡張して、近隣の公設試験場等の生産性に与える要因を追加したモデルを構築し、試験場を通じた研究開発成果の普及活動が与える影響を計量的に把握した。その結果、各都道府県内で、公設試験場の近くにある農家ほどより高い生産性を発揮し、また、公設試験場の規模(研究費の額や研究員の数)が大きいほど、その生産性に与える影響が大きいこと等が明らかにされた。その研究成果は、第36回応用地域学会研究発表大会(於:山梨大学甲府キャンパス)において口頭報告がされた。そこで得られたコメントをもとに推定方法の見直しなどを行い、より完成度の高い研究論文を執筆するべく改訂を行っているところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初計画していた、養鶏業の研究と生産性の基礎研究について、それぞれ初稿が完成し、後者については学会報告も行うことができたため。
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今後の研究の推進方策 |
2つのプロジェクトで得られた知見について吟味を行い研究の完成度を高める。また、原著論文として公刊できる水準にまで論文の記述を検討する。必要とされた統計分析の改善方法については、手法上のめどは立っており、それに基づいて再推定を行うことにしたい。
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