研究課題/領域番号 |
21K18443
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分7:経済学、経営学およびその関連分野
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
三橋 平 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (90332551)
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研究分担者 |
浦尾 正彦 順天堂大学, 医学部, 教授 (00213504)
三橋 立 順天堂大学, 医学部, 准教授 (50286720)
徳川 城治 順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (80348945)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2023年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 経営学 / 医療安全 / 組織学習 / 医療現場 / エビデンス・ベース / 医療機関 / エビデンスベース |
研究開始時の研究の概要 |
医療機関における介入研究を行い、実践を通じて道筋を示していく。脳卒中患者に関する研究、患者誤認に関する研究、研修医キャリアに関する研究を予定している。いずれにおいても研究分担者と経営政策、介入・方法の立案・実施を行い、その介入前後の効果を測定、統計的分析を行う予定である。また、介入だけでは、学術的、理論的貢献が脆弱となる。そこで、本研究では自己呈示性を理論的基盤とし、文献上の貢献も視野に入れることで、Evidence-based management研究の可能性を高めたい。
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研究成果の概要 |
本研究では、(1)継続的に取り組んで来ていた医療サービスの質に関する論文発表、(2)患者誤認に関するフィールド実験を通じて論文執筆、(3)注射プロトコルに関する逸脱についてのデータ分析、を研究課題内の実証分析プロジェクトとして行った。これらのプロジェクトを通じ、以下の知見を得た。(1)組織の現場が抱える問題を解決する目的でプロジェクトを実施したが、分析の結果得られた知見自体よりも、そのプロセスで第3者としての研究者が入ることによって、現場の人々の自主的な取り組みが喚起されること、(2)研究を円滑に進め、かつ、分析結果の適切な解釈には現場サイドでのリテラシーが求められること、である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エビデンス・ベース・マネジメントは、高い透明性、説明責任を求める声に応え、偏った経験に左右されない意思決定につながる。これらの発展においては、得られる知見の価値だけでなく、その際に気を付けるべき点についての理解も含める必要がある。本研究を通じて、必ずしも分析結果から得られた発見や、その発見の含蓄として出たアイデアは重要とは限らない、それはその実行性は第3者である研究者の領域にないためである、しかし、データを収集し分析結果を共有するプロセスだけでも、新しい気づきや、現場での取り組みの意味付けが行われ、そこから得られるものも導入意義の評価に組み入れるべきだという気づきが生まれた。
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