研究課題/領域番号 |
21K18445
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分7:経済学、経営学およびその関連分野
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
湊 宣明 立命館大学, テクノロジー・マネジメント研究科, 教授 (30567756)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2022年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 宇宙飛行資源管理 / チーム行動能力 / 遠隔環境 / リモートワーク / オンライン訓練 / 宇宙飛資源管理 / SFRM / 宇宙飛行士 / トレーニング設計 / チームワーク / 効果測定 / 遠隔協調行動能力 / 高信頼性組織 / クルーリソースマネジメント |
研究開始時の研究の概要 |
宇宙と地上という遠隔環境でチームとして行動する宇宙飛行士、及びそれを支援する運用管制官の訓練に着目し、遠隔環境でのチーム行動能力を高めることを目的としたトレーニングを仮想環境で実装し、その効果検証を行う。さらに、個人としてのチーム行動能力を信頼性・妥当性のある尺度で測定する評価指標を開発する。遠隔協調作業において求められるチームワークを短期間で効率的に育成し、新型コロナウイルス感染症の流行により一般化した在宅勤務や在宅学習のパフォーマンスを飛躍的に改善する可能性がある。
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研究成果の概要 |
本研究は、遠隔環境下でのチームワーク効率を向上させるために、NASAの宇宙飛行士訓練をモデルとしたシミュレーション訓練を開発し、その効果を検証した。NASAのMBTS訓練は参加者を個室隔離する必要があり、訓練の量的拡大が難しいという課題が存在した。本研究では、オンライン環境でMBTS訓練を再現するWEBアプリケーションを新たに開発し、物理的な隔離部屋を不要とし、より大規模かつ低コストでの訓練実施を可能にした。リモートワーク導入企業を対象として複数回の訓練実証を行い、参加者の訓練前、訓練直後、訓練一か月後のスキル伸長を定量的に比較した結果、介入訓練に一定の効果があることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
集団内の個人作業に相互依存性がある場合、チームワークが効率を左右するとされる。 Tuckman(1965)は、チームワーク育成には形成、混乱、統一、機能の4段階が存在し、即座に獲得できないと指摘している。本研究の学術的意義は、遠隔環境でのチームワークの迅速な育成という課題に対して、宇宙飛行士訓練を一般社会人にも適用可能にした点にある。また、遠隔環境でのチームワークのパフォーマンスに関する測定尺度を開発し、信頼性と妥当性を検証した。社会的意義として、コロナ禍を経てリモートワークが普及した現代において、遠隔環境でのチーム作業を改善する訓練を提供し、場所に捉われない柔軟な働き方の実現に貢献する。
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