研究課題/領域番号 |
21K18468
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分8:社会学およびその関連分野
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研究機関 | 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所) |
研究代表者 |
清野 絵 (佐藤 絵 / 清野絵) 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 研究所 障害福祉研究部, 研究室長 (00584385)
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研究分担者 |
小野 栄一 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 研究所, 研究所長 (80356732)
大舘 千歳 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 病院(研究所併任), 看護部長 (60850998)
佐々木 健 筑波技術大学, 保健科学部, 准教授 (30320625)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 衣料 / 衣服 / 被服 / 身体障害 / 肢体不自由 / 車椅子使用者 / ファッション / 車椅子 / 審美性 |
研究開始時の研究の概要 |
先行研究から、身体障害者の機能性や審美性の個別ニーズに対応した衣料を開発し、その効果を明らかにすること、そのような衣料の普及の促進のために、普及の課題やニーズの実態把握を行い、普及のための方策を示すことが重要である。以上をふまえ、本研究は、障害者の生活の質の向上、社会参加の促進に寄与することを目的として、①身体障害者の個別ニーズに対応した衣料の開発、②障害者の衣料が日常生活や社会活動に与える効果について質問紙調査により検証、③障害者の衣料の普及のため実態把握と方策の提言を行う。
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研究実績の概要 |
本年度は、障害者の個別ニーズに対応した衣料の開発とその効果の検証と、普及のための実態把握を目標とした。 具体的内容として、第一に、障害者の個別ニーズに対応した衣料の開発として、これまでに行った質問紙およびインタビューの結果をふまえ、看護師が衣料の開発・改良案を作成し、身体障害者のための試作品を作成した。実際の開発や改良の作業には衣料専門職の助言や作成協力を得た。最終的に、①ハイカットスニーカー、②パンプス、③ブーツ、④電動車椅子使用者用のレインコート、⑤上半身に麻痺がある人のパーカー、⑥腕に麻痺がある人の傘の改良や工夫を行った。 第二に、効果検証の一環として、改良した衣料について、その効果や今後の改良について、当事者や支援者の意見を聞きとった。 第三に、普及のための実態把握のため、身体障害者の衣料の研究や取組を行っている研究者から日本における障害者衣料の取組や動向について情報収集を行った。また、障害者の衣料の開発やリフォームを行っている生産者等から実態、必要な情報について情報収集を行った。 本研究は、機能障害や体型変化により障害に配慮した衣料が必要である身体障害者のニーズに基づいて実際の衣料を開発し、その工夫を示したという点で実践的意義がある。特に、これまで先行研究やアンケートで、障害者からの要望が多かった、靴について、改良案を示し、具体的な意見や要望を把握できた。さらに、開発・改良した衣料を提示した上で、身体障害者やその介助者から衣料の課題やニーズ、開発した衣料をふまえた新たなニーズを明らかにした点が重要である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度の主な計画は普及のための衣料専門職や生産・販売者の実態把握であった。これについては、文献やWeb、学会参加等による情報収集を行った。また、障害者の衣料開発に詳しい専門家やリフォーム業者から実態や課題、必要な情報や支援について情報収集を行った。来年度に、質問紙調査を行う予定である。そのため、やや遅れていると評価する。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画に沿って研究を進める予定である。来年度は延長した最終年度あるため、当初予定していた企業等を対象とした実態把握、開発した衣料の効果検証、普及の方策の提言とパンフレット作成を行う予定である。
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