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若年層を対象としたゲノム編集技術の食品応用に関する科学リテラシーと対話の研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K18492
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分9:教育学およびその関連分野
研究機関東京大学

研究代表者

中西 もも  東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (40869450)

研究分担者 深尾 友美  東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任助教 (20470172)
研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
キーワードゲノム編集 / 食品 / 科学リテラシー / 対話 / 科学教育 / STS
研究開始時の研究の概要

人口増加を背景に、食料増産と環境問題の両立は人類共通の課題となっている。ゲノム編集技術は、農畜産物の収量を効率的に増大させるなどその解決の一助となることが期待されるが、その一方で食品応用に対する懸念も存在しており、社会的な対話プロセスが重要である。
本研究では、将来を担う若年層を対象として、アクティブラーニングや出前講義、アンケート調査を行い、技術に対する正確な理解がゲノム編集食品に対する認識にいかに影響するか評価する系を構築する。科学リテラシーに基づき社会的合意に向けた議論を行うことのできる人を育て、ひいては、新たな科学技術に対し適切に向き合える将来をもたらすための社会的素地の形成を目指す。

研究成果の概要

ゲノム編集技術と食品応用に関する教材作成と、高校生対象の講義とワークショップ を行った。教材は「ゲノム編集技術の内容/農畜産物における育種とゲノム編集技術の応用/食と農業がかかえる社会・環境課題」という構成で作成した。これを用い、高校3年生を対象にゲノム編集に関する講義とワークショップを実施した。事後アンケートでは、ゲノム編集技術や食品応用に理解が深まった、受け止め方に変化があったなどのフィードバックが寄せられた。このワークショップを通じ、高校生たちは消費者としての観点に重心がおかれていることが推察された。ただしこれは都市部特有の事情である可能性もあり、検討課題となった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

社会的な注目を集めるゲノム編集技術と食品応用について、従来の遺伝子組換え技術との共通点や違い、普段口にしている食物も従来の品種改良の結果であることなど農学的な観点からの意味、今日の社会課題・環境課題とのつながりなどを、高校生にもわかりやすい言葉、親しみやすく理解しやすいイラストにより解説する教材を開発することができた。実際のワークショップでは、この教材を用いた講義により理解が進んだという意見が多く、不安が解消されたという声もあった。また、対象生物が動物であるか、消費者としてのメリットがあるかによって購買判断に違いがあることがわかった。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-07-13   更新日: 2025-01-30  

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