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特別な教育的ニーズに関する新たな教職必修科目への〈生活-文脈〉の視点の導入

研究課題

研究課題/領域番号 21K18519
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分9:教育学およびその関連分野
研究機関群馬県立女子大学

研究代表者

宮内 洋  群馬県立女子大学, 文学部, 教授 (30337084)

研究分担者 松宮 朝  愛知県立大学, 教育福祉学部, 教授 (10322778)
新藤 慶  群馬大学, 共同教育学部, 准教授 (80455047)
打越 正行  和光大学, 現代人間学部, 講師 (30601801)
研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード〈生活-文脈〉理解 / 特別な教育的ニーズ / 教職必修科目 / 外国籍児童・生徒 / 子どもの貧困 / 〈生活-文脈〉 / 学校 / 子どもへの支援
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は、特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒の理解を独自の〈生活-文脈〉主義の観点から深化させることと、その知見と方法を新たな教職必修科目に導入することによって、教職を目指す学生の子ども理解と支援の力を伸長させることである。教育職員免許法及び同法施行規則が改正され、新たに「特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒に対する理解」の事項が含まれた。対象となる子どもの理解とその支援について、私たち研究グループが継続している〈生活-文脈〉の視点を基盤とした調査研究の成果を導入することによって、教職課程での生きた学びをさらに深めていけるような教育実践方法の開発と教材作成を目的とする。

研究実績の概要

本研究の目的は、特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒の理解を、私たちの共同研究による独自の「〈生活-文脈〉理解」の観点から深化させることと、さらに、その知見と方法を新たな教職必修科目に導入することによって、教職を目指す学生の子ども理解と支援の力を伸長させることである。
教育職員免許法及び同法施行規則が改正され、新たに「特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒に対する理解」の事項が含まれた。対象となる子どもの理解とその支援について、私たち研究グループが継続している「〈生活-文脈〉理解」の視角を基盤とした調査研究の成果を導入することによって、教職課程での生きた学びをさらに深めていけるような教育実践方法の開発と教材作成を目的とする。
本研究の独自性にもかかわるが、各メンバーによるフィールドワーク及び社会調査が基本となる。メンバー全員による対面状況の研究会を定期的におこない、【各自のフィールドワーク→研究会における議論と振り返り→各自のフィールドワーク→研究会における議論と振り返り→・・・】というサイクルによって、本研究を進めている。このようなサイクルを繰り返すことによって、各自のフィールドワーク及び社会調査のブラックボックス化を避けることができると考えられる。
これまでの研究成果の社会還元を意図して、2023年9月12日に愛知県立大学において、〈生活-文脈〉理解研究会主催シンポジウム「生涯発達と〈生活-文脈〉理解」を開催することができた。さらに、本研究の根幹となる「〈生活-文脈〉理解」についての図書を具体的にまとめ、次年度に出版することができる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究グループにおいては、各々のメンバーがそれぞれのフィールドにおいて工夫をこらしながら理解を進めるとともに、概ね一ヶ月に一度程度は、主に対面によって、各々の研究成果の発表をするとともに、教科書の完成に向けて準備をおこなった。対面による研究会によって、本研究の成果の理解がさらに進んだと言える。
さらに、これまでの本共同研究の成果の社会還元を意図して、2023年9月12日に愛知県立大学において、〈生活-文脈〉理解研究会主催シンポジウム「生涯発達と〈生活-文脈〉理解」を開催することができた。そして、本研究の根幹となる〈生活-文脈〉理解についての図書を具体的にまとめることができた。この図書は、学生を主な対象としているために、上記のようなシンポジウムを開催することができたため、具体的に内容の理解度をはかることができた。ただ、研究代表者の宮内が入院を余儀なくされたので、図書の刊行が遅れてしまい、研究期間を一年延長することになった。

今後の研究の推進方策

上記で述べたように、本研究の根幹となる〈生活-文脈〉理解についての図書を具体的にまとめることができた。しかし、研究代表者の宮内が入院を余儀なくされたので、図書の刊行が遅れてしまい、研究期間を一年延長することになった。
今後はこの研究成果の社会還元に努めると同時に、この図書の続編完成に向けて、迅速に取り組む。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (32件)

すべて 2024 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (13件) (うちオープンアクセス 11件、 査読あり 9件) 学会発表 (10件) (うち招待講演 4件) 図書 (9件)

  • [雑誌論文] 地域コミュニティの実践と地域社会学の方法論(下)2024

    • 著者名/発表者名
      松宮朝
    • 雑誌名

      人間発達学研究

      巻: 15 ページ: 139-149

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 高等学校に在籍する外国人生徒の実態に関する基礎資料 ―政府統計を組み合わせた分析をもとに―2024

    • 著者名/発表者名
      新藤慶
    • 雑誌名

      群馬大学教育実践研究

      巻: 41 ページ: 187-198

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 寄稿論文 コロナ禍以降の調査実習・調査研究の展開可能性2023

    • 著者名/発表者名
      松宮朝
    • 雑誌名

      現代社会学研究

      巻: 36 号: 0 ページ: 59-76

    • DOI

      10.7129/hokkaidoshakai.36.59

    • ISSN
      0915-1214, 2186-6163
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] パシリとしての参与観察――つかえる部外者から、つかえない内部関係者へ2023

    • 著者名/発表者名
      打越正行
    • 雑誌名

      理論と動態

      巻: 16 ページ: 32-50

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 寺院のおみくじに関する意識調査2023

    • 著者名/発表者名
      松宮朝
    • 雑誌名

      人間発達学研究

      巻: 14 ページ: 103-111

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 在留外国人の階層再生産構造と教育の課題: エスニシティの違いに着目して2023

    • 著者名/発表者名
      新藤慶
    • 雑誌名

      群馬大学教育実践研究

      巻: 40 ページ: 211-220

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 暴力の理解社会学――沖縄の建設現場での参与観察をもとに2023

    • 著者名/発表者名
      打越正行
    • 雑誌名

      和光大学現代人間学部紀要

      巻: 16 ページ: 129-148

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 寄稿論文 在留外国人の子どもの教育からみた多文化共生社会 -群馬県大泉町におけるブラジル人の事例を中心に-2022

    • 著者名/発表者名
      新藤慶
    • 雑誌名

      現代社会学研究

      巻: 35 号: 0 ページ: 39-60

    • DOI

      10.7129/hokkaidoshakai.35.39

    • ISSN
      0915-1214, 2186-6163
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 〈生活-文脈〉から考える映画『プリズン・サークル』における痕跡2022

    • 著者名/発表者名
      打越正行・宮内洋・松宮朝・新藤慶
    • 雑誌名

      人間発達学研究

      巻: 13 ページ: 101-105

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 外国につながる子どもの日本語指導の必要性と教育達成の関連 : 文部科学省「日本語指導が必要な児童生徒の受入状況等に関する調査」の検討を中心に2022

    • 著者名/発表者名
      新藤慶
    • 雑誌名

      群馬大学共同教育学部紀要. 人文・社会科学編

      巻: 71 ページ: 121-135

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 日本語指導の必要性と外国人の子どもの在留資格:法務省「在留外国人統計」からみる外国人の子ども2022

    • 著者名/発表者名
      新藤慶
    • 雑誌名

      群馬大学教育実践研究

      巻: 39 ページ: 159-169

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 多文化共生社会の構築と学校の機能 : 在日ブラジル人とアイヌ民族の状況を中心に2021

    • 著者名/発表者名
      新藤慶
    • 雑誌名

      北海道大学大学院教育学研究院紀要

      巻: 138 ページ: 77-96

    • DOI

      10.14943/b.edu.138.77

    • NAID

      120007099117

    • ISSN
      1882-1669
    • 年月日
      2021-06-25
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 新型コロナウイルス感染症と社会の脆弱性・新たな格差2021

    • 著者名/発表者名
      松宮朝
    • 雑誌名

      東海社会学会年報

      巻: 13 ページ: 1-4

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 都市の農の活動における共同耕作とコミュニティ形成2023

    • 著者名/発表者名
      松宮朝
    • 学会等名
      東海社会学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] コミュニティ実践のアクションリサーチをめぐる葛藤と展開可能性2023

    • 著者名/発表者名
      松宮朝
    • 学会等名
      日本社会学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 外国につながる子どもの困難と地域社会の新たな関係:子どもの日本語能力と進路保障をめぐる地域社会の現状を通して2023

    • 著者名/発表者名
      新藤慶
    • 学会等名
      地域社会学会第48回大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 夕張・笠嶋一日記から読み解く炭鉱労働運 動―「方法としての生活史」の視点から2023

    • 著者名/発表者名
      西城戸誠・新藤慶・玉野和志
    • 学会等名
      第96回日本社会学会大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] コロナ禍以降の調査研究と教育実践の課題と展開可能性2022

    • 著者名/発表者名
      松宮朝
    • 学会等名
      北海道社会学会第70回大会シンポジウム
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 地域社会の多文化共生を巡る協同の取り組み2022

    • 著者名/発表者名
      松宮朝
    • 学会等名
      東海社会学会研究例会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 製造業なき経済成長/談合なき建設業――建設業からみた「戦後」沖縄2022

    • 著者名/発表者名
      打越正行
    • 学会等名
      沖縄社会学会 第5回大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 外国人保育者の当事者性と保育実践2022

    • 著者名/発表者名
      卜田真一郎、林恵、カスティヨ タマーラ、宮内洋、森本宮仁子
    • 学会等名
      日本乳幼児教育学会第32回大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 沖縄のヤンキーの若者と地元――建設業と製造業の違いに注目して2021

    • 著者名/発表者名
      打越正行
    • 学会等名
      日本平和学会2021年度春季研究大会ラウンドテーブル『「沖縄問題」の本質とは何か』
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 在留外国人の子どもの教育からみた多文化共生社会:在日ブラジル人の子どもを中心に2021

    • 著者名/発表者名
      新藤慶
    • 学会等名
      第69回北海道社会学会大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [図書] The Bottom Worker in East Asia2023

    • 著者名/発表者名
      Hideo Aoki and Tomonori Ishioka(eds.)
    • 総ページ数
      316
    • 出版者
      Brill
    • ISBN
      9789004678224
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] 健康と社会・生活2023

    • 著者名/発表者名
      平野かよ子・本多敏明・松宮朝
    • 総ページ数
      212
    • 出版者
      メディカ出版
    • ISBN
      9784840478359
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] 芦別――炭鉱〈ヤマ〉とマチの社会史2023

    • 著者名/発表者名
      嶋﨑尚子・西城戸誠・長谷山隆博編
    • 総ページ数
      340
    • 出版者
      寿郎社
    • ISBN
      9784909281562
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] 沖縄の生活史2023

    • 著者名/発表者名
      沖縄タイムス社編
    • 総ページ数
      880
    • 出版者
      みすず書房
    • ISBN
      9784622095989
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] 『戦後日本の出発と炭鉱労働組合: 夕張・笠嶋一日記1948-1984年』2022

    • 著者名/発表者名
      中澤秀雄・新藤慶・西城戸誠・玉野和志・大國充彦・久保ともえ
    • 総ページ数
      430
    • 出版者
      御茶の水書房
    • ISBN
      9784275021670
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [図書] 私の沖縄問題2022

    • 著者名/発表者名
      打越正行ほか
    • 総ページ数
      224
    • 出版者
      解放出版社
    • ISBN
      4759268030
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [図書] かかわりの循環―コミュニティ実践の社会学2022

    • 著者名/発表者名
      松宮朝
    • 総ページ数
      197
    • 出版者
      晃洋書房
    • ISBN
      9784771035850
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] 国文学科主催シンポジウム記録2020 自己を物語る―文学の中の社会、社会の中の文学をライフストーリーから考える―,国文学科主催シンポジウム記録2021 他者と語り合う―在住外国人の日本語から考える―2022

    • 著者名/発表者名
      群馬県立女子大学文学部国文学科編
    • 総ページ数
      78
    • 出版者
      朝日印刷工業
    • ISBN
      4901474529
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] 東京の生活史2021

    • 著者名/発表者名
      岸政彦編
    • 総ページ数
      1216
    • 出版者
      筑摩書房
    • ISBN
      9784480816832
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-07-13   更新日: 2024-12-25  

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